種子島産ニホンイシガメの産卵と幼体の管理

 種子島産ニホンイシガメ、一番大きいメスが18日に産卵しました。5個産卵し、うち1個がもともと殻が壊れていました。今のところ4個ともすべて発生しています。

 今回はこの個体の顔のアップを。
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 昨年、鼻先が潰れる怪我を負い、今は怪我自体からは回復したものの完全な形状の回復には至らず。この個体、6年飼育していますが、人に全く馴れてくれません。昼間は人気(ひとけ)があると池に潜ったっきり出てきません。夜はその性格が幾分和らぎ、人気が少々あっても活動して餌を食べています。夜にいつも給餌するわけではないので、餌食いが少ないのではないかと思います。だからか産卵は年に1回ぽっきり。今年はたぶんこれで終わりでしょう。

 本土のニホンイシガメと種子島産とでは後者が皮膚病に強い傾向がある、と言われている?そうですが、本当なのでしょうか?私はよく分かりません
 幼体はやはり皮膚病になり易く、うちの場合尻尾がどんどん切れ始め、それこそ尾切れ個体続出となったことがあります。日当たりのよい環境下(止水)で飼育してこうなるのですから難しいものです。川の上流のようなきれいな流水で飼育した方がいいのかもしれませんが、これはなかなか実現できそうにありません。(でも、今年掘ったばかりの打ち抜き井戸の水ならどうだろう???)

 以前の記事でも書いたことですが、これまでのニホンイシガメ飼育歴の中で、私には幼体の冬の管理が挑戦となってきました。管理方法もいろいろと試してみました。屋内加温飼育だと最終的に必ず皮膚病が出ます。まあうちはホットスポットは設けても、メタハラなどの紫外線灯を点ける気がないので仕方ないのかもしれません。屋外水中冬眠も試したことがありますが、厳冬期をこえる頃にはほとんどの幼体が死亡し、一部の強い幼体しか残りませんでした。結果が良かったのは屋外陸上冬眠です。落ち葉の下で縮こまって冬眠していますが、皮膚病になることもなく、死亡する個体もほとんどなかったように思います。そのときは陸上でも水中でも幼体たちは自分で好きな方を選ぶことができたのですが、自ら陸上冬眠を選んでいました。

 私はニホンイシガメの幼体をうまく育てる自信がないので、へたに加温して人の手を加えるよりも自然に近い方が一番いいのかと思います。

 さあ今年は無事に孵化してくれるか? 昨年は猛暑のせいか全滅してしまったので、その二の舞にはなりませんように。

コメント

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No title

やっぱり水中での冬眠法がリスキーなんですね?
わたしは特大プラケースでの水+落ち葉で一度死水にしたことがあり、落ち葉の下でガスが溜まり、水が腐っていることに気づかないで中で眠るカメをひと冬放置してしまったことがあります。
今年は土飼いで冬越しかなあ。。。しかし、マンションにてどんな風に土を作り、どの程度敷き詰めるのがいいか、また乾燥させずに春までキチンと世話することに自信がありません。

卵孵るといいですね。(^O^)
ニホンイシガメ再飼育スタートし、またこれからお話などお聞かせください。

Re:

あっ、誤解のないようにお願いいたします。
当歳の幼体の場合、いろいろ飼育法を試した上で、
水中冬眠ではわずかな強いものしか残らないと思っただけです。
(自然界ではもしかしたらそんなものなのかもしれません)。
成体や若い個体は普通に池の中で冬眠していますよ。

それでも、誕生後2年目から屋外池冬眠を繰り返したところ、
最初は5,6匹いたのに毎年少しずつ落ちてゆき、
2,3年経つ頃には2匹しか残りませんでした。
生き残ったのは強い個体だったんでしょうね。
今は1匹は人に譲りましたが、もう1匹はそのまま飼育しています。
でももう普通に水中冬眠させても死ぬ気がしません。

今後とも宜しくお願いいたします。

No title

幼体に限ってのデータなんですね。
しかし、
>>それでも、誕生後2年目から屋外池冬眠を繰り返したところ、
最初は5,6匹いたのに毎年少しずつ落ちてゆき、
2,3年経つ頃には2匹しか残りませんでした。

・・・という結果はかなりシビアな屋外越冬と言わざるを得ませんね。野生の方はより過酷な環境かも。いや、条件を選択しにくい飼育下の方が飼育者がベストな環境を作らない限りはサバイバル度は似たようなもんかもしれません。
比較的暖かい九州ですらこうなのですから関東はどうなることやら。
うちにいるアカミミガメなどは冬場でさえ陽が射せば起きて日光浴したりしますけど。
せいぜい秋までに体力をつけさせ、寒さや水に対する抵抗力をつけさせたいと思います。
しかし、台風のおかげで関東はここ2、3日クールダウン。20℃ぐらいまで落ち冷ややか過ぎて生物らも動きが緩慢になってます。

Re:

野生と飼育下の屋外、捕食される危険がほとんどない、食いっぱぐれないという点では飼育下の方がいいでしょうが、好適な環境条件を選びにくいという点では厳しくなるかもしれません。
以前記事にもしていますが、ニホンイシガメを採集してすぐの糞は何かの花柄ばかり。栄養豊かなものは食えていない気がします。飼育下で栄養豊かなものを与えられてなお生き残れないのはやはりその個体の弱さかなと思います。

気温に関しては熊本は、暑さ寒さの厳しさにおいて、九州他県を凌ぎます。氷点下になることも多く、今年は-5℃を記録しました。もしかしたら関東よりも厳しいかもしれません。
その寒さで池のホテイアオイは消滅(今までは幾らか残って夏に復活繁茂していました。河川のそれが生き残っているのを見ると、飼育下の環境面は厳しいものがあるんでしょうね)。
それでもイシガメを含め大なり小なり屋外カメはほぼ無事に冬を越しました。
冬眠までにしっかり栄養をつけて乗り切らせたいものです。

No title

-5℃! 山が多いですしね熊本は。
クリー○ー誌のバックナンバーでヤエヤマイシガメが氷漬けになり、湯で解答し翌日復活したリポートがありましたが、仮死状態でも-5℃が続くと厳しそうですね。

排泄物から花が出てきた記事は以前読ませて頂きました。わたくしは蛇用のマウスに瓶入り花粉を時々入れて栄養価値を上げていますが、植物の世界では花粉が最大の細胞であり(動物界でいうところのスパーム)、多分な栄養が詰まってる事実もあり、イシガメはもしかしたら本能的に日々の健康や冬眠への準備に花を食べているのかもしれません。
あくまでも想像ですが。

Re:

花粉についての非常に興味深い情報ありがとうございました。全然知りませんでした。
ものすごく栄養価が高くて、完全食品といわれているんですね。
なるほどイシガメは本能的に花を食べている可能性がありますね。
今後もぜひご指摘ください。