2010年総括 -ニシキハコガメ編-

 ニシキハコガメの繁殖を中心にブログを書き始めて約2年になりました。最近はカメばかりでなく、自分の興味のあることや大好きな熊本のこと、自分の仕事のことまで含めて、まとまりを失いつつあります。まあこの傾向はこれからも続くことでしょう。それでもカウンター表示数が21,000を超え、この1年間でのべ16,500人の方に、このマイナーな種中心のブログを見ていただき、とても嬉しく思っています。これは1年目の3.5倍以上の数です。

 思えば今から7年前の2003年、ニシキハコガメについてほとんど知らなかった状態で無謀ともいえる飼育を開始しました。WC個体で立ち上げに失敗すること数度、やっと良い状態を何とか維持できるようになり、2006年に念願の(スジコAの)初繁殖を経験できました。しかし、2年連続繁殖を目指す途上「卵詰まり」が起こり、貴重なスジコAを失いました。

 それからしばらく態勢を立て直す辛抱の時期が続きましたが、昨年2009年、(スジコBとC)によって3年ぶり2度目となるニシキハコガメの繁殖を経験できました。

 次は当然のように2年連続の繁殖を目標にし、この1年飼育してきました。昨年から続く流れに乗って順風満帆に進む“つもり”でしたが、振り返ってみると、今年は山あり谷ありの飼育でした。



 まずは、目標にしていた2年連続のニシキハコガメの繁殖。これは比較的あっさりと年度初頭に達成できました。これがそのこどもたちです。

◆スジコBの仔
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 2匹とも1クラッチ目の個体たちです。随分放射模様の太さが違います。大きいほうの右の個体は甲長73mm、体重86gになりました。


≪データ≫ 1クラッチ、6個産卵。
◎1クラッチ目 3個 2010年1月3日産卵 ⇒ 2010年2月22-23日2個体孵化。1個発生停止。
◎2クラッチ目 3個 2010年8月6日開腹手術により摘出 ⇒ 1個破損、9月23日2個体孵化。
   



◆スジコCの仔
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 どれも甲長60mm弱の大きさです。同じ親から生まれているのに、1匹だけ(左)放射模様が違います。


≪データ≫ 3クラッチ、9個産卵。
◎1クラッチ目 4個 2009年12月13日産卵 ⇒ 2010年2月5-7日すべて孵化。
◎2クラッチ目 3個 2010年2月16日産卵 ⇒ 4月22日1個体のみ孵化。あとは発生停止。
◎3クラッチ目 2個 2010年7月14日産卵 ⇒ 1個無精卵、1個発生停止。



  
予想外の産卵もありました。2009年末に導入した個体がいきなり産卵したのです。

◆スジコD
≪データ≫ 2クラッチ、6個産卵。
◎1クラッチ目 3個 2010年2月5日産卵 ⇒ 2個発生停止。3月22日1個体のみ孵化。
◎2クラッチ目 3個 2010年8月16日産卵 ⇒ 2個無精卵、1個発生停止。



 
≪まとめ: この1年間のニシキハコガメの繁殖≫
産卵個体 3匹。
計20個回収、そのうち孵化まで至ったのは10個。
孵化率が50%でした。猛暑の影響も大いにあったと思いますが、もっとどうにかせねばと思います。
孵化後の死亡や販売などで現時点で手元にいるのは5個体のみ。



≪卵詰まり≫
 また今年はショッキングなことも起こりました。貴重な戦力(スジコB)の「卵詰まり」です。
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 今は亡き(スジコA)と同じ症状でした。しかし、そのときとは違った点があります。それは手術が成功したことで、(スジコB)は今生きています。ただ来年2011年抱卵することがあれば、そのときは再び卵詰まりが起こる可能性が高く、もしそうなればスジコBを助けることはできないでしょう。
 そういう意味で来年は非常に厳しい年となりそうです。



≪2011年の目標≫
 目標①;3年連続の繁殖。
晩秋の低温を経験させ、加温飼育下で真冬に産卵させるという、2年連続成功した方法は今年はやめました。これまでの観察から♀の体のリズムが狂いそうだと思ったからです。ですので、現在、最後まで寝てくれなかったスジコDを除いて、あのスジコBでさえも冬眠させています。(※冬眠させないと抱卵してしまうので苦渋の決断でした)。

 目標②;将来の孫ガメをみるための準備。
スジコAの仔2匹が5歳になります。いつから繁殖可能になるのか分からないのですが、そのときが来るのを見越して、体づくりなど準備を進めたいと思います。♂親も大事で、たぶん交配する♂となる(スジオC)の成熟も合わせて図っていきます。いつかは孫ガメを見たいものです。

 そして、スジコBへの対処にも気を配っていきます。



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