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平成30年度動物取扱責任者研修会

 本日2月14日、動物取扱責任者研修会に参加してきました。この研修会の記事をここ数年書いていないと思いますが、その理由は、失礼ながら特記すべきものがなかったからです。


 今回は市立図書館の2階のホールで行われました。会場は初めての場所でどんな所だろうとは思いましたが、会の内容自体には正直あまり期待していませんでした。

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 2部構成。なになに、1部は「哺乳類における幼少期環境の影響について」。あっ、哺乳類、犬猫ね。講師はどこの獣医? 東海大学農学部 応用動物科学科 分子神経生物学研究室 助教! 肩書に弱いわけではありませんが、初の大学研究者のお話ということで、少々興味が出てきました。



 内容は一言でいうと「なぜ、生後49日以内の犬猫の引き渡し等が禁止なのか」ということ。それを3つのパートに分けて科学的に論じていきます。



1. 母子分離が発達へ及ぼす影響

戦争孤児やHarlowの針金の母親・布の母親を使った子猿の実験を例に挙げ、子どもの心の発達にとって、母親または少数の養育者との安定した関係が必須であると導き出す。





2. モデル動物を用いた科学的裏付け

モデル動物の定義から入り、マウスを使った実験から判明したことの解説。
養育行動の低下をもたらすUsp46突然変異を持ったマウスは、自分の仔を傷つけ、食殺する特性がある。そのマウスの仔(当然同じ突然変異を持っている)も同じ特性を示すはずだが、通常のマウスにその仔を育てさせると、その仔が成長して自分の仔を育てる時の行動は、遺伝的要因があるにもかかわらず、通常のマウスとさほど差異がない。
つまり、仔が育てられる環境が、その仔の成長後の行動に多大な影響を与える。 
早期の母子分離がもたらす影響は非常に大きい。

なるほど、研究者の本領発揮の内容でしたね。※できるだけ正確に要約したつもりです。



これらの結果はヒトにも当てはめられる。遺伝的な要因もないわけではないが、子を育てる環境というのが最も重要である。身が引き締まる思い。





3. 伴侶動物における実験事例

ネコの早期離乳が、攻撃性を増加させ、問題行動の発生を増加させるという最新の研究結果を紹介。





 お話の後15分の休憩。その間に、その助教が私の後ろの席にお座りになる。もちろん感想とお礼をお伝えしました。そうしたらあちらも私の様子に気づいていたらしく、熱心に聴いてくださってありがとうございます、と言われました。私がメモをとりながら、映像を見ていたからか。


 ちなみに助教は30代と思われる女性でした。話し方が分かりやすかったです。


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