2016 とんぶり市 御礼

楽しい楽しいとんぶり市が終わりました。


お買い上げくださった皆様、当ブースにお立ち寄り、お声をかけてくださった皆様、本当にありがとうございました。
イベント運営スタッフの皆様、本当にお世話になりました。

当ブースでお買い上げくださった皆様、数あるブースの中から当方の個体を選んでくださり、本当にありがとうござました。
飼育の点で何かご質問等おありの場合は、ご遠慮なくお尋ねください。
その際メールを利用していただけますと幸いです。

当ブースメインのニシキハコガメに関しましては、予定していた個体すべて、新たな飼い主様のもとに迎えられました。
また、その後も何人かニシキハコガメを求めて訪ねてきてくださいました。
うれしく思うとともに、本当に申し訳なく思いました。
魅力的なこの種を将来も殖やせるよう精進していきたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


結果として、現時点で出品できるニシキハコガメがいなくなってしまいました。
それで今年11月のぶりくらは、誠に残念なのですがお休みさせていただきます。
期待してくださっていた方々、まことに申し訳ありません。


本日午後帰宅したばかりですので、後日イベント詳細は報告いたします。


このたびはありがとうございました。

2016とんぶり市レポート 出展者目線で

 とんぶり市に出展しました。

【前日】

 日付が変わっても終わらない準備のため、数時間しか寝られませんでした。

 飛行機で持ち運ぶために、今回は生体だけを入れた小さめの袋を準備。数が少ないので、これで事足りました。
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 この上に厚手の布などをかけると、多少は防音になるかと。

 今回も荷物を預けるカウンターで事情を話し、X線を通さずに、目視検査のみで無事に飛行機に乗せられました。ここから検査場に事前に連絡を入れておいてもらうことが、あとあとスムーズに事を運ぶ点で大切だと私は思っています。いきなり手荷物として検査場に持って行って、X線に通さないで欲しいと言って、航空会社の許可は取ったのですかと言われたことがありますので。




 羽田に着いてからは家族とは一時的に別行動。気になる個体を見に、某ショップへまっしぐら。



 そして夜は友人のご招待で焼き肉店で会食。
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 東京の人は平気で一駅、二駅くらい歩くんですね。駅同士が近いからなのかもしれません。当初食べる予定の店が臨時休業だったこともあり、いろいろと歩き回って疲れ、地下街の水草水槽にしばし癒されました。
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 夜もずいぶん更けて、とんぶり会場近くのホテルに移動。




【とんぶり市当日】

 さあいよいよとんぶり市。会場には9時過ぎに入りました。早くから並んでおられる方々がいらっしゃいます。ありがたいですね。

 妻と共にセッティングをしながら、時には妻に任せて気になっているブースをご挨拶がてら訪問します。

 自分のブースは、展示数が少なく、非常にシンプルな芸のない展示なので、以前ほどあたふたしなくなりました。でも私にとっては接客よりも緊張し、頭がいっぱいいっぱいで混乱する時間です。しばしば声をかけられますが、間抜けな対応しかできません。本当に申し訳ないし、この時間ってあんまり好きではありません。



 値付けも済ませ、いよいよ11時開場の瞬間。今年は入り口がよく見えるブース位置でした。
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  皆さん目当てのブース目指して急ぎ足ながらも、殺気立ってはいませんでしたね。
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 我がシンプルなブース。今年は「がんばるけん、くまもとけん」という標語を掲げました。
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 Fさんからの燻製チーズの差し入れ。どうもありがとうございました。かつて燻製について根掘り葉掘りお尋ねしたことが縁で、2年連続で自家製のものをいただきました。これがまた絶品だったこと。これから自分で作るようになるかな?
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 今年も多くの方とご挨拶・お話ができました。お客様としていらっしゃった、HBMをきっかけに親しくさせていただいているKさん、Kさん、Kさん(全員Kで始まる!)。今年は日程が合わず、販売できる数も多くなく、ご一緒できません。
 それ以外にもTさん、Bさん、Gさん、Aさん・・・・。今後ともよろしくお願いいたします。



 今回、撮影禁止のブリーダーズブースもちらほら見られました。うちはそんな表示を出していなかったのですが、写真を撮らせてくださいとおっしゃる方はまったくいらっしゃいませんでした。


 一方、私が撮影させていただいたのは、デメキンハウスさんのミナミニシキハコガメ。見事な個体たちでした。撮影したのはこれだけ。
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 うちの種子島産二ホンイシガメの飼育を引き受けてくださった縁で、ニシキハコガメの飼育・繁殖などの情報交換もさせていただいていますが、今回やっと初めて対面がかないました。うちは夫婦で店番でしたが、親子でというのもいいですね。
 種子島産二ホンイシガメに関しては、「高校生以下半額」と表示しておられたそうです。子どもさん思いの優しい方です。カメの世界は、私もそうですが結構年齢層が高いので、若い人にすそ野を広げていくのは大切なことだと思います。
 そうそう、お分けいただいたチュウゴクセマルハコガメ、大切に飼育します。



 今年のとんぶりでは、昨年人気があった種類が売れていなかったなど、某国の動向に左右されていると思われる様子が見られました。たまたまかもしれませんが、私は外国の方を接客することも、外国語を耳にすることもありませんでした。



 持っていったニシキハコガメに関しては、イベント半ばくらいまでには完売。正確に言うと、今年初めてとれたひ孫の2系統を一頭ずつ残しての販売停止です。最後のお客様に、(ある系統の)両方とも持っていかないでください!どちらかでお願いします!と言ってしまいました。申し訳ありませんでした。
 その後も何人か訪ねていらっしゃいました。わざわざ足を運んでくださり、ありがとうございました。残念ながら今回はご期待に添えずに申し訳ありませんでした。
 今までは売れずに持ち帰ることも多々あったのですが、ここ1,2年ニシキハコガメに目を向けてくださる方が増えているように感じます。このカメに対する認知度が少しあがっているのは正直うれしくもあります。




 16時に終了。本当は横浜に二連泊する予定だったのですが、別の友人に強いて勧められ、そのお宅に泊めてもらうことに。



 渋谷で落ち合って、美味いと評判の焼き鳥屋へ連れて行ってもらいました。これはやきとり丼。
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 その後雰囲気を変え、お宅にお邪魔し、夜景を見ながらグラスを傾けました。このとき早速燻製チーズをいただきました。ワインにピッタリ。みな大絶賛でした。(Fさん、もうひとつは持って帰りましたよ)
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【翌日】 

 ついに東京を離れます。
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 空港が比較的混んでいなかったのが幸いしたのか、すんなり目視検査も通していただき、無事にカメともども一緒に飛行機に乗ることができました。

 上の棚に乗るサイズにおさめるため、この運搬方法を取ったのですが、CAさんにいろいろと配慮していただきました。荷物が棚の中で動かないよう、空いたスペースにやわらかなものを、こちらが何も要求しないのに、置いてくださいました。そんなちょっとした配慮がうれしいですね。
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 実はこの中には、新たに購入した個体が・・・。それはまた別の機会に。

飛行機に乗ってやってきたカメ その1

 キボシイシガメが飛行機に乗ってやってきました。とんぶり市会場にはたくさんいましたね。

 ちなみに自分も自家繁殖個体をとんぶり会場で販売していました.。強気価格だったのに、意外にも4頭のうち2頭が新しい飼い主さんのところへ行きました。いずれもTSD♂。

 すでに殖やしているのにまた買うか?ひとえに幼体から育ててでも新しい血が欲しいから。



◇ 2016TSD♀ぽんた産CB(気ままなガメラ
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 以前、いくつかのブリーダー産個体たち、いずれも育った亜成体サイズを実際に見比べる機会があったのですが、ぽんた産個体がその中で一番黄星の出具合が良かったんですよ。これはぜひ手に入れたい。
 今年のTSD♀は食べ始めるのが遅かったらしく、この仔もまだまだちびっ子ですが、長旅の疲れも全然なく元気に泳ぎ、しかも配合食ってくれました。
 キボシは、繁殖は容易ですが、餌付けや育ち上がるまでに試練が多い気がするので、何とか無事に育ってほしいです。



◇ 2015さともん産CB(尾張カメ倶楽部)。
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 ニシキハコでも親しくさせていただいていますが、今回はキボシ。安心サイズをゲットできました。
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 黄星が、ほれ、いっぱい隠れているでしょ。これがどう出てくるのか楽しみ。


 キボシって本当にペットにふさわしい愛くるしいカメです。本業で関わりのある初心者(女性)にも、分けてくれと真剣に言われていますし、うちの老齢の母も(ニシキハコではなく)このキボシだけはかわいい、見てて飽きないと言ってくれます(笑)。万人受けし、私にとっても心がほっこりさせられるカメです。
 


Spotted Turtle (Clemmys guttata)

2016 とんぶり市 余談

 GPS付ランニングウォッチを身に着けています。最近のは手首で心拍数を測ることができ、活動量計がついているものがあり、私のもそう。

 とんぶり市の時のデータが興味深かったので、紹介します。
活動量

 睡眠時間がゼロなのは、充電のため時計を外していたからです。もしデータが取れていたとするならば、浅い睡眠と深い睡眠の割合まで出ます。


 今回のデータでは、「こころバランス」のグラフ(最下段)が面白いのです。9時過ぎにとんぶり会場に入りましたが、その時から「エキサイト」が始まっています。全体から見ると結構高め。そして開場時間の11時前から「エキサイト」度が高まり、開場後11時25分に最高になってました。その後緩やかに下降するものの「エキサイト」状態は続き、13時過ぎた頃が平常に。13時半に昼食を食べたのでその前あたりか。その後再び「エキサイト」に入るものの穏やかに推移。終了直前やや「エキサイト」度が上がります。

 この日のエキサイト合計時間7時間42分。確かにイベントは楽しいのですが、その一方で疲れるはずですわ。

 ちなみに普段の仕事の時のグラフを見てみましたが、ほとんどエキサイトしていませんでした。またランニングの時には心拍数が上がってさぞエキサイト状態になっているのでは?と考えたのですが、エキサイト表示がさほどないんですよね。
 どうやって計測しているのかまだよくわからないんですが、心拍数だけで判断しているのではないようです。

 でもイベント時は確かに高揚していたと思うので、腕時計ごときに何か見透かされていたようで、変な感じです。

飛行機に乗ってやってきたカメ その2

 本題に入る前に少しだけ。


 阿蘇の爆発的噴火のニュースが報道されて以来、カメ仲間の皆さんの中にも、私の住む熊本のことを気にかけてくださる方がいらっしゃることを、心から嬉しく思っています。ありがとうございます。

 確かに先日、阿蘇山が爆発的噴火を起こしました。阿蘇ではちょうど地震からの復興の真っ最中だったのに、再び観光客が減少しています。噴火による立ち入り禁止区域2キロは、実は非常に狭い、阿蘇のごく一部だということが周知されていないようです。そのことを皆様に知っていただきたく思い、地図をしばらくの間掲げます。(クリックにより見やすい大きさに拡大されます)
規制

 現在の阿蘇の様子は、私が草原再生のためのボランティアをしている(財)グリーンストックのブログで確認できます。リンクはこちら。ぜひ多くの方に、ニュースでは報道されにくい阿蘇の正しい状況を知っていただければと思います。(上の画像はそのブログから引用)





 さて、本題。

 飛行機に乗って我が家にやって来たのはアッサムセタカガメ。


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 無精卵を産み続けるメスに対して、新戦力投入がこの秋に良い結果をもたらしてくれることを願っています。例年とちょっとだけ飼育条件を変えたりもしていますが、でも、これをきっかけにそんな単純に事が運ぶかというと、そうはならないだろうとも思っていますが。

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 うちの場合、外の池で飼育しているので、交尾が成功しているかどうか確認するすべがありません。それでも、メスの周りを何頭かのオスがうろうろしている様子は遠目で観察できています。当地でも朝晩の冷え込みで毛布が必要になってきましたが、日中は気持ちよさそうに日光浴をしているアッサムセタカガメたち。もう少し屋外で飼育する予定です。


 これで我が家は♀3♂4の体制になりました。産卵経験ありの成体♀は一頭のみ、幼体で購入した2頭がどうやら♀確定で、それぞれ9,10cm、でもまだまだ。今まで一頭も死なせずに、病気もさせることなく飼育できているので、このやり方でいいのかな。いつか繁殖の柱のうちの一本に据えられるようにしたいものです。





Assam Roofed Turtle (Pangshura sylhetensis)

繁殖シーズンを振り返って その1

 数日前に今季最後の卵がやっと孵化しました。最後はカブトニオイガメでした。26度管理で112日。これで今季のクールインキュベーターの使用は終了。



 今年の繁殖シーズンを振り返って、痛恨の極みだったことがあります。

 それまで2年連続で成功していたオーストラリアナガクビガメ(ロンギコリス)の繁殖。今年はうまくいきませんでした。

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 なぜか? 寒波です。この冬、2頭いた♂、繁殖に参加していた♂と次期参加予定の♂が共に死亡しました。


 もちろんこれまで、屋外で薄く氷が張るような環境でも、♂♀とも越冬していました。しかし、今年の当地の寒波はいつもより強かった。気象台発表の記録を見ると、ある日の最低気温は-6.5℃。当地としては分厚い氷を久しぶりに見ました。
 その影響は周りでも大きく、そのたった一晩の寒波で、それまで枯れることのなかったそこそこ耐寒性のある植物も、至る所で屋外凍死した夜でした。

 この寒波のあった冬、大型のメスたちは春に目覚めてきましたが、非常に悲しいことに、より小さいオスたちは耐えられなかったようです。


 この件を某氏に話したら、みんなよくロンギを冬眠させるよね、そんなに強くないと思うけどなあ、と言われました。


 あとは貯精能力に期待するしかなかったのですが、昨年まで産んでくれていたメスはついに産卵しませんでした。寒波などもろもろのの影響を受けたのかなと考えています。



 これからの冬眠の季節、オーストラリアナガクビガメを飼育されている方はどうぞご注意ください。どなたかのお役に立てればと思い、あえて記します。





Chelodina longicollis

繁殖シーズンを振り返って その2

 今年のニシキハコガメの繁殖結果です。


 まずは全体

 36産卵-30有精卵-19孵化-17生存

 発生停止が11もあり、予想以上に多かった印象です。孵化率63%

 ただ、アメハコブリーダーさんの中にも、他種ですが発生停止が今年は多かったとおっしゃる方がいらっしゃり、そんなものじゃないのかと慰められました。どうなんでしょう。

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≪この秋の交配の様子≫


 30も有精卵があったのなら、20頭以上は問題なく孵化するだろうと思っていましたが、期待通りにいかないのがニシキハコガメ。毎年、産卵に限らず、なにかしらいろいろあるんですよね。



 次は設定温度別

 30℃設定  孵化11  発生停止5
 26℃設定  孵化 8  発生停止0
     記録不備でどちらかわからない発生停止が6

 この6のうち、26℃は1,2程度だったと記憶しています。つまりかなりの数が30℃設定だったと思われます。これを加えて仮に計算してみると、孵化率55%(30℃設定)、孵化率80%(26℃設定)となります。

 30℃で孵卵したほうに発生停止が続出。面白いことに、今年初産卵だった個体たちの卵はすべて30℃で孵りました。つまり発生停止したのは、これまで産卵経験ありの個体たちの卵。一方、26℃設定のほうは、産卵経験ありの個体たちの卵でもかなり孵化しました。
 産卵経験あり個体たちの体調がすぐれなかったのか・・・。温度を下げていたら、もっと孵化していたということか・・・。



 孵化率について個人的にお尋ねがありましたので、ついでに公にしちゃえということで公開します。ニシキハコガメの繁殖をなさっている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。



Ornate Box Turtle (Terrapene ornata)

一時は覚悟したけれど、何とか持ち直す

 ニシキハコガメ2016CBのうち、マイコレにすると豪語した個体、実はこういう個体に限って、何か問題が起きるんですよね。今までも何度かあった記憶が。

 実は・・・死にかけてました

 あんなに餌食いが良く、めきめき成長していたのに、ある時から食わなくなりました。10月半ばくらいだったでしょうか。しばらく様子を観察し、自分にできることはやっていましたが、衰弱はひどくなるばかり。忙しさもあって、やっと動物病院へと行動を起こしたのが1週間ほど経った某日。
 基本的に幼体の場合、その個体の寿命として受け入れることも多いです。しかし、今年一番の模様の個体を失うのがあまりにも惜しいこともあって、一縷(いちる)の望みをもって動物病院へ。



 診察する獣医の雰囲気にはこの個体の命に対する険しさが表れていました。口内を観察しても色が悪い。このちっぽけな個体を見て、たぶんダメだろうと思ったでしょう。私もそう思っていました。

 わずか21グラムの軽量。いつものあの注射ですが、計算で導き出したしずくほどの量の薬液を、細いとはいえ彼らからしたらぶっとい針で体内へ。



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 翌日は少し反応が良くなったような気がしました。これは注射翌日の写真。写真を撮りまくったうちの一枚。この目を引く独特の模様はあまり出てこないですし、首の周りにも珍しくやや細かな模様が見られます。生きてるうちに記録に残しておこうと。

 弱ってしまい自力で今いる場所から移動できないし、餌を自分からは食わないので、ふやかしてすりつぶした配合飼料に果汁などを少し混ぜた水状の餌を、口の中にシリンジで投与。吐き出さず飲むので助かりました。朝晩二回投与。もちろん温室で30℃管理。

 状態が上向いていたので、数日後に再注射。




 そうやって世話して、最近やっと自力で食べるようになりました。配合も自力でかじるように。
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 今回このサイズのカメでも、体内に入ったか入らないかわからないようなごく微量の注射が効きました。症状としては餌を食わずに不活発になったことだけ。他の外見上の症状はまったくなし。でも体内では何か悪さをする原因があったんでしょうね。