いつも思う、初産卵の不思議

 6月1日、我が家のニシキハコガメの孫世代(2011CB)がついに産卵しました。

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 やはりこの個体も、産卵床の底に近いところに産んでいました。4個の卵の右側・白い部分は、産卵床に用いている90cm水槽の底です。どこに産んだか分からないようにしていたのは初産としてはできすぎ。探すのに非常に苦労しました。


 以前も書いたと思うんですが、ニシキハコの初産に出くわすといつも不思議に思うことがあります。それは、親に教えられていないのに、どうしてこの個体は産卵の一連の工程をできるのだろうか、ということ。親と同じ方法でわざわざ深い穴を掘り、ただ掘っただけでなく底の方にわざわざ卵を置く特別の部屋を作り、産卵した後は発見されにくいように土をきれいに埋め戻す一連の工程。

 カメに潜るように指示を出し、底に達したら卵の部屋を作るために足を動かすよう指示を出し、ちょうどできたタイミングで卵を産むよう指示を出し、産んだら土をかけるよう指示を出し、そのまま地表まで埋め戻しながら上昇するよう指示を出し、産卵場所を平らにして目立たなくするよう指示を出すもの。本能、前もって生物それぞれにプログラムされたもの、DNA由来ですよね。その複雑さに驚きの念を感じます。

 命を受け継ぐって周囲で日常的に起きているので、普段は当たり前としか感じません。しかし、この一連の産卵行動だけとっても、人間が同じようなことを機械で再現させるとなると相当大変でしょう。しかも、親からの教育など期待できないのに、親から受け継いだ、肉眼で見えないほどの小さな細胞の中に入った遺伝情報だけで、一連の産卵の動作を親と同じように忠実に再現する。ほかのカメとちょっと産み方の違うニシキハコの初産のとき、私はいたく驚嘆します。





 これで、いつもの約束事を果たす状況が整いました。そう、命名です! スジコI(アイ)



6/3追記

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 4個中3個白濁。左下のはちと弱々しいが、初産にしてはなかなかいいのでは。
 あっ、初産だと発生しても孵らないことも多いので、喜ぶのはまだ早い。ここまで順調というだけ。



6/4追記

 ♀設定のインキュベーターに入れた4個のうち、3個は白濁しました。1個は無精卵のようです。

 
Ornate Box Turtle (Terrapene ornata)  

カメウォッチング - 太宰府天満宮編 -

 5月末に、福岡県の太宰府に行ってきました。

 菅原道真が祭られている太宰府天満宮が有名です。道真を慕い、京より一夜にして飛んできたという飛梅伝説があったり、梅ヶ枝餅がどこででも売られていたり。

 訪れた時は、菖蒲池がそろそろ見頃を迎えるという頃だったでしょうか。周囲の食堂の窓際で食事でもしたら、さぞ良い眺めだったでしょう。
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 天満宮の池にもカメがいるでしょうか?


 やはりいますね。ミシシッピアカミミガメ。
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 小型の個体も。繁殖しているのか?捨てられたのか?
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 スッポン発見。
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 観光客が鯉に餌をやるので、数匹のアカミミが集まっていました。
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 この日の昼前までは中国語があちこちで飛び交い、午後からは修学旅行生が多かった気がします。

 手前左は3本のキールがあるから、クサガメか。
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 菖蒲池のアカミミは、至近距離で甲羅干し。柵があるから守られていると思っているのか、逃げる気配まったく無し。
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 小さなエビも見えます。
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 今日の本当の目的はここ、九州国立博物館。
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 「始皇帝と大兵馬俑」展でした。
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タイの市場にて

 タイに旅行に行った友人に、カメの写真を撮ってきて、と頼んだら、届きました。


チャトチャックマーケットで、カメ発見!
基本的に、“do not take picture.”という表示と共にカメラにバツマーク❌がありました。



 市場ではカメの写真を撮らせてくれないんですね。


そんな中、やっと撮れたのが下のです。



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下の小さいカメが、2800B👉¥8400/匹



 ケヅメですよね。今の日本の相場からいくと三分の一ほどの価格か。

予定全個体、1クラッチ目完了

 ニシキハコガメ2011CBの2頭目がやっと産卵しました。

 昨日夕方の様子。
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 今朝確認した時には水入れの中でゆったり。
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 土が盛りあがっていたところの真下ではなく、ずれた位置に産卵。しかもやはり底の方に。
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 恒例の命名です。スジコJ


 夜確認したところ、早速1個白濁し始めていました。




 これにて、予定していた7頭すべての1クラッチ目の産卵が無事完了しました。今のところできすぎです。





Ornate Box Turtle (Terrapene ornata)  

1クラッチ目を終えて

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 2016年のニシキハコガメの産卵状況(1クラッチ目)。

スジコB  4-3
スジコE  4-4
スジコF  5-4
スジコG  5-5
スジコH  3-3
スジコI   4-3
スジコJ  4-4

合計   29-26

(ハイフンの前は産卵数、後は白濁した卵の数)



 7頭のメスが合わせて29個の卵を産み、そのうち26個が白濁しています。ここまでに限っていえば順調すぎ。

 ただ、最終状況がどうなっているか分からないのが、ニシキハコガメの孵卵。全部孵ればいいけど、途中で発生が止まったり、孵る力がなかったり、孵ってもまもなく死んだり、いろんなハードルがあります。



 ちなみにここ数年の産卵数、孵化数などを公表します。

2015年 24産卵-15有精卵-14孵化-13生存
2014年 22産卵-17有精卵-13孵化-12生存
2013年 14産卵-11有精卵-10孵化- 6生存
2012年 34産卵-20有精卵- 9孵化(?) - (?)  この年は孵卵失敗もある
2011年 13産卵-11有精卵- 9孵化- 6生存

(詳細はその年の繁殖記事を見ると記載されている場合があります)




 コメントで、年間何クラッチあるかとの質問がありました。

 我が家のデータでは、自然に任せたとして、多くて2クラッチです。1クラッチだけということもあります。昨年は5頭のうち3頭が1クラッチで終わりました。これは繰り返しますが「自然に任せた」場合。

 「自然に任せなかった」場合、例えば、冬場に人工的に加温して早く産ませた場合で、我が家では2012年まで数年間試してみました。そのときはスジコCが最高4クラッチ。スジコDが3クラッチ産卵した記録が残っています。(スジコDはこの年冬期加温したかどうか記録が見つからず不明。)

 どうぞこのメス親の名前に注目し、この記事の最初のメス親の名前と比較してください。私もこう書きながら気づいたのですが、興味深いことにそのメス親たちを今は飼育していません。どうしてか? すべて死亡したからです。

 その原因が何なのか、今となってはわかりません。

 ただ、冬期産卵させた場合、環境維持が難しかったのと、年間を通してみたときの個体の状態から、私は2013年から一切やめ、自然のサイクルに任せるようになりました。


 幼体がワラワラいる状態(私にとっては20匹くらいかも)はいつか達成してみたい夢です。今回は繁殖がまだ不安定な初産個体も含まれていますし、どうなるでしょう。




Ornate Box Turtle (Terrapene ornata)

大潮の日にカメが産卵するという説

 カメ友のKazさんのブログに、カメの産卵と「月の満ち欠けとの関係をよく聞きますが、あんまり関係無いように感じています」とありました。実は私も同感です。
 特に大潮の日に産むとか言われていますが、以前私もそう思っていました。

 
 関係あるのかないのか、自分の持っている過去の産卵データを使って、ざっと計算してみることにしました。


 まずは簡単に、年間総産卵数のうち、大潮の日に産んだ卵の個数の割合を出してみました。大潮の日にカメが産卵することが多いのであれば、その割合は大きくなるだろうと思ったのです。また、カメの種類によって、一度にたくさん産むものや少ししか産まないものもいるので、産卵数が多い個体が大潮の日に産めば、割合は若干上がるかもしれません。その逆も然り。個体別にいつ産んだかを数えればいいのですが、そこまで今回は余裕がありませんでした。算出にはネット上の月齢カレンダーを用いました。


大潮の日に産み出された卵の割合。

 2016年(現時点まで) 24%
 2015年        32%
 2014年        28%
 2013年        13%
 2012年        38%


 大潮の日に産んだ卵の個数は、平均すると全体の27%だけでした。大潮の日に産卵するよ、産卵するよという割には、わずか4分の1程度という結果に。

 新月から次の新月まで29~30日あると思いますが、ネット上の月齢カレンダーで、数年分の産卵期の大潮の数を数えてみたら、約30日の間に8日前後あるということが分かりました。それは27%程度。ひと月のうち約4分の1が大潮の日ってことになります。

 これを比較すると、ひと月のうちの大潮の日数の割合と、大潮の日の産卵数の割合があんまり変わらないという結果に。

 うちの産卵データからざっと計算してみましたが、大潮の日に産卵が多いという相関関係はどうしても導き出せませんでした。最近私が感じていたことと同じです。

 皆さんのところのデータでは、いかがでしょうか。

 




 ※ なお、計算や比較自体がおかしかったら教えてください。

まもなく飼育21年

 20日の豪雨、初めて経験するようなひどいものでした。6人が亡くなり、甲佐町では1時間雨量が150mmに達したそうです。次から次にやって来る雷雲に、我が家の近所でもあっという間に増水し、排水が追いつかないのか、大きな道路でも冠水。今夜も未明からまた大雨の予報。どうなるんでしょ。
 大地震に続いて、梅雨の豪雨、そして今後は大型台風も来るのではないだろうかと不安になっています。

 がんばれ熊本。




 我が家の最古参のニホンイシガメ(球磨川産)。ブルーファンタジアというお店で若い個体を購入し、まもなく飼育21年になります。当時5,000円で購入した記録が残っています。
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 再びミズガメに戻るきっかけになったカメです。それだけにひと際愛着があります。

 少しいびつに育ってしまったかな。
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 6月17日(中潮)に産卵しました。

 今年のニホンイシガメの最初の産卵は5月29日(小潮)でした。どの個体が産んだのか分かりません。5月に産むのは記録上初めてでした。

 ほかの個体もお腹の中に卵があるので、もうそろそろイシガメにとっての本格的な産卵シーズンが始まる予感。当然そのなかには5月に産んだ個体もいるわけで、2クラッチ目を宿しているのがいるということです。



Japanese pond turtle (Mauremys japonica) 

2クラッチ目に入りました

  昨日6月21日は、夏至だったようです。昼間の時間が最も長いと言われていますが、雨ばっかりで実感できません。毎年そうやって過ぎていくことの多い気がする夏至なのですが、これから段々短くなることを考えると、ちょっと寂しさを感じてしまいます。このあたりでは産卵シーズンももう折り返したあたりになるでしょうかね。


 個体によっては2クラッチ目の産卵が始まっています。
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 今回ニシキは抱卵数が多くなかったので、もう産むの?という感じでした。でもちょうど1か月間隔をあけていますね。18日産卵(中潮)

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 キボシイシガメに至っては抱卵しているのさえ気づいておらず、あれ?(突然)穴掘りしてる!という感じでした。夏至の日である21日産卵(大潮)。

 チュウゴクセマルもそろそろかと感じ。産卵床に移動させて、いつ産んでもいいようにしています。

 

意外と立体活動も得意

 我が家にいるヒガシヘルマンリクガメの若個体たち。一応ペアです。梅雨の短い晴れ間、太陽を求めて移動中。
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 本来この区画にいるべきカメではありません。なぜなら池区画だから。飼い主は万一の溺死を恐れ、この区画に彼らを入れません。

 でも、隣の区画からコンクリートブロックと壁の接する直角部分をうまく使って、乗り越えて移動するのです。移動できないようにネズミ返しのような重しをしているにもかかわらず、ずらして乗り越えるのです。ほかのハコガメは乗り越えていかないんですがね。立体活動を器用にできるのが意外でした。

トゥルカナハコヨコが馴れてくれない

 元気にしています。トゥルカナハコヨコクビガメpr。春から外飼いです。

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 困っているのが、水槽ではあんなに馴れるのに、池だと全然馴れてくれないこと。すぐ池ポチャ。

 梅雨の短い晴れ間、逃げないのが珍しくて、写真を撮ってしまいました。これは雨続きで、日光浴をしたい気持ちが勝ったため?



Turkana mud turtle (Pelusios broadleyi)