“汚いカメ”

 今年の九レプ時に唯一迎え入れた個体。
 
 今年になって加温の要る個体を飼育しないという禁を破ってしまいました。そうして一度そうなると次をとどめるのはなかなか難しくなります。
 もちろん飼育するからにはできれば繁殖させたい。まずは小さいのを試しに飼育してみて、これからも飼育できるだろうと思ったので、そうであればてっとり早く成体を、となってしまったのです。
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 六月の初めで夜間はまだ少々肌寒いと感じる頃でした。最低気温は20℃を若干下回っていたでしょう。でも大丈夫だと確信したので、早速池にぶち込みました。

 こぼれ種で勝手に生えてきた桑の木を、池の水面に被るように低く仕立てているんですが、それがしばらくすると丸裸になるほどの強い植物食性。もちろん配合飼料もバクバク食べてくれます。



 事前に水に濡れた画像しか見ていなかったときはよく分からなかったのですが、現物の乾いた背甲を見たらお世辞にも綺麗とはいえない個体、いやはっきり言うと第一印象は“汚いカメ”でした。


 それがうちに来たら屋外飼育、太陽の下。これから化けますかね。



Assam Roofed Turtle (Pangshura sylhetensis)


ひたすら日光浴

 導入したのはアッサムセタカガメ♀、甲長16cm超です。
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 あの臆病なアッサムが、池に入れてから、人目も気にせずむさぼるように日光浴しまくり。
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 甲羅の薄皮がパリパリ剥げます。どんどん剥けて、やがて多少の凹凸感が解消されればと思っています。
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 この頃は脱走経路をさがすためか高い所にものぼりました。立体活動もかなり得意そうです。この画像、汚さ度がよく分かりますね。
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 この頃は私が近づいてもあまり逃げませんでした。ただひたすら日光浴、日光浴、日光浴。

 ショップでは紫外線灯など使用してキープしてあったんでしょうが、天然の光に勝るものはないようです。


Assam Roofed Turtle (Pangshura sylhetensis)

呼吸器疾患

 ニシキハコガメ・スジオA。色が薄めの個体。鼻の穴が表面上つながり、縁甲板には余分な甲板もあり、決して“完品”ではありませんでした。

 これはこの日を見越して事前に撮った写真です。
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 かなり痛々しい。



 結末からいうと、死亡しました。





 今年も無事冬眠明けしました。でも梅雨の頃、呼吸器系の疾患にかかり、獣医に2度診せましたが、あまり好転せず、このまま異国のこの地で生を全うさせてあげようと世話をしていました。この地では、いつも同じ抗生物質の注射しか頼みがなく、それはそれで有効な場合が多いのですが、あまり効かない場合もあり(それは治療を遅らせた場合が多い)、別の治療法を探す必要性も感じています。とにかく呼吸器疾患は早期に受診しましょう。

 毎年冬眠明け後の春から梅雨頃にかけて、この呼吸器疾患はニシキハコに出ることが多いのですが、死に至ることは、これまでほとんどなかったように思います。しかし、今年の我が家は、この病にかかる成体が特に多く、頭痛の種になっていました。今年初めに亡くしたスジコCも症状が同じ。注射薬への耐性も出てくるのではとは獣医師の話。

 伝染性を疑いますが、病気の個体を隔離していても別の成体が罹患しますし、不思議なことに幼体や亜成体が罹患することはまったくありませんでした。ニシキハコにもともと隠れている何かがいて、体調が一時的に悪くなった時に、悪さをし始めるのかもしれません。真相は分かりません。


 この個体は何年もの間頑なに生餌しか食べなかったのが、数年前ひょんなことから配合飼料に餌付き、とても飼育し易くなっていた個体でした。我が家でちょうど9年間飼育しました。来た当初から繁殖力のある成体でしたので、少なくとも十数年、もしかしたら二十年前後生きていたかもしれません。最近は他のオスとの力関係でもやや衰えが見られ、背甲の模様も少し薄くなってきていました。






追記;

症状; 
●不活発 ⇒ やがて絶食。
●粘性のある鼻水。
●さらに進むと口の周りにもよだれのように粘液が出、結果的にそこに汚れが付いて、口の周りが黒くなる。
●くしゃみ音が聞こえることも。

よく観察していると、あれっ?いつもと少し違うな?と感じることがあります。その感覚はとても大切です。特に餌食いの時に気づきやすく思います。







Ornate Box Turtle (Terrapene ornata)

今年も孵化

 今朝ついに割れ始めました。63日かかりました。我が家で今年最初に孵化し始めたのが、ニシキハコガメ。

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 かなり大きく裂け目が入ったので、早く見たくて、人の手で一部剥いてしまいました。

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大きな卵嘴が印象的です。これを使って殻を破るわけなんですが、この仔は、いつ、何をきっかけに、それを使う気になるんでしょう?だんだん窮屈になって伸びをしたらたまたま割れちゃった?不思議。

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 今年も無事孵化しそうです。2006年に初孵化に成功し、2009年から2013年まで5年連続。途切れるのがちょっと嫌な自分もいます。

 この仔の親はスジコB―スジオC。

 そのスジコB、2クラッチ目は激しく凹んだ卵を1個だけ産みました。そしてその後すぐ3クラッチ目を抱卵したんですが、これがなかなか産みません。ずっとお腹の中に入っています。数が多くなさそうだから、お腹の中で大きな容積を占めていないんですが、これはかなり深刻なのではないかと思っています。
 今年はあんなに調子が良かったのに、また、1クラッチ目を無事に産んで孵化までこぎつけたのに、その後のクラッチでは何が起こるか分からない恐ろしさがあります。



Ornate Box Turtle (Terrapene ornata)

アッサムの植物食

 当地は梅雨明け以来連日の晴れかつ厳しい暑さ。一滴の雨も降っていません。夕立に来てほしいと毎日思いながら裏切られ続けています。そして子どもたちの夏休みが始まりました。連日長時間労働中です。



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 画質の悪い写真で申し訳ありません。大きなスイカの皮がいつの間にか小さくなって浮いています。アッサムセタカガメって、分厚いスイカの皮も食べるんですね。

 夜には、陸場に上がってきて、桑の葉を齧っている光景も見ました。目の前でそういう様子を見せてくれるということは、けっこう人慣れしてくれたかな。


 そして、食ったら、出す、出す、出す。
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 これはホテイアオイ由来のもの。食べる物によって形状が異なるみたいです。ホテイアオイのは崩れにくいようで、目立つしでかい。

 ちなみにこれを撮った時は、豪快に敷地内に生えている桑の枝を切って、池に入れておきました。



Assam Roofed Turtle (Pangshura sylhetensis)

アッサムの植物食:スイカ編

 アッサムセタカガメ、こんなにスイカ食うんだったらもっとやっちゃえ。

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 やはり赤い果肉部分が美味しいようでそこは早くなくなり、そしてだんだん皮へと行くようです。


 池のふちに飼育者がいるのに、食べるところを見せてくれます。


 ちなみにスイカと同時に配合飼料をまくと、配合から食べました。


Assam Roofed Turtle (Pangshura sylhetensis)

卵黄を吸収

 ニシキハコガメ2013CB、卵黄も完全に吸収しました。
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 放射模様の多い典型的な“キタ”ニシキ同士を確実に掛け合わせていますが、生まれた仔の模様はかなり細かいです。“ミナミ”っぽいと言う人もいるかもしれません。
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 小さいのに、あごを動かす筋肉は最初からとても発達しています。
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 食べだすのはもう少し先か。
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 最初のクラッチは、オス狙いの温度(27℃)で孵卵しています。



 孵化した時の写真です。尻尾が太くて長い!と直感的に思ったんで撮ったんですが、でも、たぶん思い込みでしょうね。
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Ornate Box Turtle (Terrapene ornata)

鮮やかな黄色のヒメハコ

 鮮やかな黄色のヒメハコヨコクビガメ。特にこの♂個体は、最近ますます黄色くなってきました。その真っ黄色に目を奪われたので、画像に残します。
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 相変わらず喉の噛まれた部分が黒ずんでいますが、そうでなかったら首も真っ黄色でしょうね。配合飼料も生餌系統も食べる、成育にむらのない優良個体です。
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 同じ便のメスはそこまで発色していません。
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 うちに来たときは配合飼料も食べていたんですが、ある時から生餌系統しか食べなくなり、最近また配合飼料もばくばく食べるようになりました。ですのであまり成長していません。そのあたりの差が発色の違いに関係しているかもしれません。でももともと黄色っぽい皮膚なので、素質は十分かもしれません。

 なお、配合はカメプロスと咲ひかりのみ。それ以外はキビナゴとかひき肉とか。


 なお、この個体たちはモザンビークから輸出されたらしく、コンゴ産だろうということです。




 一方、こちらはもっと以前に入荷しているヒメハコ。このカメにとって、私は少なくとも二人目の飼い主なので、詳細は不明。ほとんど同じ飼育環境なのに、肌の色が全く異なります。上記ペアと腹甲も微妙に異なります。
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 産地による個体差か、将来さらに分けるようになるのか?





African dwarf mud turtle (Pelusios nanus)

耳の膿腫

 ニシキハコガメ2011CBのうちの一匹に、耳の膿腫ができて、しばらく様子見していたんですが、もう放っておけないと判断したので、5日ほど前に処置しました。この時点で顔が膨らんでかなり変形しています。
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 自然と治ることもあれば、処置しなければならなくなることもあります。アメハコを多頭飼育している人なら、毎年やっているという方もいらっしゃると聞いたことがありますが、うちの場合2年半ぶり。

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 慎重さは大切ですが、こわごわは中途半端に終わりがちです。ふさわしい道具と自分の心をよく整えた上で、短時間で、思い切って、徹底的にやることが大切だと思います。


 この個体は処置翌日から餌をバクバク食べ始めました。当初はまだ腫れが見られましたが、それも少しずつもとに戻っています。