甲長19cm

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 ナガクビのなかで無加温で飼育できるということで、自分自身が自分に唯一飼育を許しているオーストラリアナガクビガメ。情報源として「世界のカメ」を読んだ頃から憧れていたカメ。当時から高価で、とてもそんな金額、カメに払えないと諦めていたカメ。そして、確かアンディーランドで実物を初めて見て、これがあの、あの、あのカメ・・・と思ったカメ。

 でも、今はいつのまにか4頭もいる・・・。

 いろんな意味で感慨深いものがあります。

 「あのカメ」を家の水槽で毎日眺められることからくる感慨。ほとんどの場合この種としてはかなり安く売りに出されていたんですが、その好機をよく逃さず集めたなあという感慨。はたまたほかの感慨が混ざっています。

 他のホビーにも共通する自己満足の世界ですね。


 この個体は甲長19cm♀。
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 となりはうちで一番小さい、幼体から育てているロンギコリス。かつて悪食で死にかけたことがありましたが、今となってはそんなことも全く感じさせないくらい元気です。

 いつかは繁殖させたいんですけどねえ。



Chelodina longicollis

デュビアの引っ越し

 自家繁殖させているデュビアの飼育容器に、昨年からこんな小さな小さな蛾が湧くようになりました。しばらくは成虫を手作業で駆除していたのですが、一向に減る様子もありません。

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 これは長期保管の穀物にいつの間にか巣食っている蛾に似ています。デュビアの飼育容器の床材の中に入り込み、そこで幼虫が糸を紡ぎ出して床材をつなぎ合わせ、住みかにしています。それにしても米でもない土というかデュビアの糞というかそんな床材に湧くとは、初めての経験です。

 このせいだと思うのですが、床材の中で自然繁殖していたミルワームの数が激減。これまでデュビアとミルワームはこの容器の中で共存共栄、繁殖してきたのですが、それが立ち行かなくなってきていました。重宝していたのに。



 それで新しい床材を準備してデュビアとミルワームを引っ越しさせることにしました。デュビアの幼虫があまりに小さくて、すべてを引っ越しさせきれないと思い、これまで躊躇していましたが、もうさすがに限界。床材も長いこと取り換えていませんし。
 でもどうやってすべてを家移りさせるか?成虫や大きめの幼虫は容易に引っ越しさせられるでしょうが、小さいのまでどうやって?
 そこで一計を案じ、成虫たちを移動させた後の“更地”になった容器の中に、クシャクシャにした新聞紙を一晩放り込んでおくことにしました。そうしたら目論み通り、仔虫は無事にそちらに乗り移ってくれ、ほとんどが引っ越し完了。我ながら良い案でした。

 ミルワームは数匹しか見当たらなかったので、新しく買ってこないといけないでしょうね。

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 蛾のせいかどうか分からないのですが、もう一つ最近目に付く問題が。

 デュビアに、しかもなぜかオスにだけこのような症状が頻繁に見られるようになりました。脱皮不全というんでしょうか、脱皮した抜け殻がお尻の先に付いたままです。この抜け殻を無理に取ろうとするとなんとなんと・・・・・絶命してしまいます。オスは真っ先に餌になっちゃうので問題はないんですが、何か不気味。


 追記; その後脱皮不全は終息。でも蛾がまた繁殖しそう。



目の腫れ-その1-

 11月に新たに導入したニシキハコガメ若いオス。2012年11月23日付の記事では、目が腫れぼったくなり始めたと書きました。

 
 その後まもなくして、やはり瞼が完全にふさがってしまいました。こうなると無理やり開けようとしてもなかなか開きません。餌もまったく食べず、甲羅の中に引きこもってしまいます。この個体の場合、土に潜ることもなく、ずっと地表にいました。

≪2012年12月23日、温浴の際に撮影≫
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 こうなってしまうと、以前ならどうしたらよいのか分からず、相当気を揉み続けていました。加温飼育中なのに餌も食べないわけですから、このまま死んでしまうのではないかと考えてしまうのです。




 そうしておよそひと月半、


 2013年1月18日、ついに目が開きました。もうそろそろかなと感じていました。
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 今回はまぶたの内側に白っぽいチーズ状の膿のようなものはたまっていませんでした。もしたまっていたとしても、眼球が損傷するというようなことは今までありませんでした。

 しばらくして、目が開いた時に餌を投げ込んでやると・・・。
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 これは「疾病」というより自然な反応かもしれません。「その他の症例」カテゴリーに入れるのもどうかと思いますが、ほかのサイトで詳しく説明されているのをあまり見た記憶がないので、自分の経験を紹介しました。

 冬眠のできるほかのアメハコもたぶん同じようになるのではないかと思うのですがどうなんでしょう。トウブ、ガルフ、ミツユビの飼育経験はないので分かりません。飼育種の中ではフロリダハコガメやセマルでも見たことがありません。



≪まとめ≫
◆ニシキハコガメのどんな個体がなりやすいか。

   秋に導入した個体で、25℃程度で保温飼育しようとする場合(かな?)。


◆飼育者がすべきこと。

 ●基本的に放っておく。
   スイッチが入ったかのようにこの状態は続きます。
   一旦入ってしまうと、自分の今の技量では、
    覚めるのをただ気長に待つしかありません。
   最初から温度をもっと上げているとこうならないのかも。   
 ●定期的な温浴。
   地表に出ている場合はやはり乾燥します。
   目が開かなくても温浴をすると水を飲みます。
   地中に潜っている場合は放っておく場合も。
 ●定期的な体重測定。
   体重が大きく減少していなければ問題なし。
   今回のこのニシキハコガメ♂の場合、いつも220~230gの間でした。
   1ヶ月以上餌を食べなくても、不思議と体重はあまり減少しません。
   保温していますが、体内は冬眠仕様にかわっているのかもしれません。



目の腫れーその2-(追加情報)もご覧ください。

ニシキハコガメ2012CBの成長記録

 ニシキハコガメ2012CB、すくすく育っています。餌を食べる食べる。


 まずはスジコB(卵詰まり回復♀)×スジオC(若い♂)系統2匹。
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 両親とも黄色の放射模様が太く多いので、その仔も鮮やかな模様が出てきました。上の個体は甲ずれのため余計乱れた模様になってきていますが、模様の太さや出方としては個人的には一押しです。個体としてまたメスとして一旦は“死んだ”と思われた♀が復活して繁殖した個体ですので、思い入れが強い系統です。



 スジコD(腹甲板剥離♀)×スジオA(色変♂)系統3匹。
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 三者三様の放射模様になりました。左が極太、右が細め、真ん中がその中間といったところでしょうか。雌親が小さいからなのか、もともと上の幼体たちよりやや小さめです。でもその中でも最近右の細模様の個体が大きさの点で少し抜きんでてきました。



 それぞれに模様の出方が異なっており、できればすべてを残したいのですが、飼育スペースの関係でなかなかそうも言ってられません。すでに飼育容器も狭く感じられるようになってきました。しかし、今のところ噛み合いも甲羅のいびつさもなく順調に成長しています。
 ※なお孵化時期と温度によりすべてが雌になると思われます。




 ペットとしてのカメなので、さびしい放射模様のニシキではなく、できるだけ鮮やかで美しい、目を見張るようなニシキを作出したいと考えています。




Ornate Box Turtle (Terrapene ornata)

目の腫れ-その2-(追加情報)

 目の腫れの時期が終わったニシキハコガメ♂、すっかり活動的になりました。
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 先日、この♂の「目の腫れ」に関して記事を書きましたが、ある方から情報をいただき、私の記事と平衡をとるためにもそれをご紹介しておこうと思います。


目は、人間でも免疫力が落ちると細菌感染を引き起こしやすい器官の一つといわれている。

目が腫れるのは、ビタミン不足によって免疫が落ち、水や土中の細菌が目に入り、発症することが多い。
→ 目の洗浄で清潔を保つこと。同時に免疫力を高める事が重要である。

【対処方法】
① 総合ビタミン剤(少量)を水(1,2Lの生理食塩水)に溶き、2-3日薬浴。
治るまで繰り返す。たいていの場合、1週間で目が開く。

② それでも治らず、膿汁が出ている場合は化膿している可能性が高い。
免疫低下+細菌感染+水分不足は、人間でも敗血症を引き起こしやすく、手遅れになることが多々ある。
ゆえに、早めに獣医に連れて行くほうが良い。
(…と公の場では記しておきますw。kasimiro)。


【要点】
ビタミン浴をさせ免疫力を高めること、炎症を抑えるために目の清潔を保つこと。



 なお、個人的な意見ですが、私が以前書いた記事は、「目の腫れ」とはいっても、温度変化による生理的な反応ではないかと考えています。上で紹介したのは、疾病としての「目の腫れ」かもしれません。


 過去記事「目の腫れ」-その1-