種子島産ニホンイシガメの産卵

 パラオ旅行記は一休み。カメの話題へ。

 パラオから帰国したまさにその日、種子島産ニホンイシガメの若い方の個体が産卵してました。土を掘らずしてなぜ産卵が分かったかというと、この個体のいつもの癖、そうブロックの穴の中に産むということをまたやらかしていたからです。すでに白濁しているのが見えたので、旅行中いつ産んだともわからないので、乾燥しないうちにできるだけ早く回収せねばと思い、写真を撮る間もなく回収してしまいました。写真を撮れば良かったと思ったのも後の祭り。

 以前の記事でどこに産んだか分からないと書いたんですが、それもそのはずどうやらまだ産卵していなかったようです。なかなか十分に触診させてくれないのと、卵が意外と少なかったためか、産んでしまったと勘違いしたみたいです。

 その個数4個。一番下になっていた卵は発見時には直立した姿勢で、この卵だけ発生していませんでした。孵卵器の中に入れて改めて寝かせて管理していたら、無事に白濁し始めました。

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 発生時期に違いがあるのが、白濁の面積から分かります。「穴」はブロックの穴のことです。


Mauremys japonica

スジコDの産卵

 パラオに行く前から抱卵しているのが分かっていたニシキハコガメ・スジコDが今年初産卵しました。旅行中に産むのではないかと思っていたのですが、狭い所での♀個体の同居状態を嫌がったのか産んでいませんでした。単独飼いにした途端、まさに帰国したその日の晩に産んでくれました。

 ここのところ毎年晩夏に産んで無精卵連発だったのが、今年はどういうわけか7月。いつもと違う時期の、といっても通常の産卵時期ですので、どうしても有精卵を期待してしまいます。
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 すると、三日かけて1個ずつ白濁し、すべて有精卵だったことが判明しました。春の掛け合わせがうまくいっていたんですねえ。

 といっても孵化まではまだまだハードルがありますので、きちんと管理していきます。もし仔が取れたら、初系統になりますね。ああもうすでに取らぬ狸の皮算用状態になってますね。いけないいけない。これまでこのコには何度失望させられてきたことか。


Ornate Box Turtle (Terrapene ornata)

死してなお美しい

 昨日、ニシキハコハコガメ・スジコBが今年初めて産んだ卵の殻に、パカッと一文字に破れが入りました。やっと孵化開始かと思いきや、幼体に動きがない。卵の大きさも一回り小さくなった感じ。パンパンに膨らんでいたのがガス抜きされたようなと言ったらいいのかな。

 嫌な予感がしたのですが、しばらく放っておきました。そして翌日、やはり動かない。

 慎重に殻を剥いてみたのがコレ。
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 数日前までは生きているのを確認していたんですけどね。

 ここまで約70日。思えば、キャンドリングした時に見える胚が、卵の大きさの割に成長していませんでしたね。

 産卵まで至るのも大変なのに、そのあとも通過せねばならない関門がいくつかあり、この種は今まで飼育したカメの中ではそれが高い気がします。今年のキボシももう孵化してますが、そんなに気を遣わずとも勝手に孵化する感じ。セマルもニホンイシガメもそう。




 なかなか味のある背甲です。死してなお美しい。





Ornate Box Turtle (Terrapene ornata)