スジコD 復調傾向

 最後まで冬眠しなくて、ついに取り込んでしまったニシキハコガメ・スジコD

 取り込み後餌もあまり食べず、土に潜っていることが多かったのですが、1ヶ月ほど経った最近は目もパッチリ開いたようで、隔日給餌で食べる量がぐんと増えてきました。
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 全盛期より体重がかなり減っていたので、産卵にまわす力が今のところないかもしれません。しかし、低温にさらしたあと加温してしまいました。それでもしかしたら近い将来抱卵する可能性もないとはいいきれないと考えています。スジコBも調子が悪いのに抱卵して卵詰まりになりましたし。





 あれ?カウンターが突然2000ほど減っている??????

ニシキハコガメ幼体の冬期飼育について

 お尋ねがありましたので、ニシキハコガメ幼体の我流冬期飼育について記します。

 今はこんな感じです。この容器の中には2009、2010生まれの幼体が計8匹います。すべてが地表に出てくるとさすがに狭苦しくなります。

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≪8匹のうち4匹が見えます≫
 
 私よりはるかに詳しいKazuさんのブログ「アメリカハコガメ日記」に、アメハコ幼体の冬期飼育の仕方が載せられています。非常に参考になります。(Kazuさん、勝手に紹介させていただきます。すみません)

http://terrapenectcmb.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-ff90.html

 それから考えると、うちの場合温室の設定温度25℃ですので、全然足りないことになります。ただ、飼育容器の置き場所の下に温室ヒーター、上に暖突があるので、実際はもっと温度が高くなっています。容器の中の各所の温度を測ってみると、土の表面温度約30~21℃ありました。さらに土の中はもっと高く36~23℃でした。これでも温度差があり過ぎですしやや低めですね。設定の25℃さえない所もあるんですね。


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≪上の画像の左下隅にいる個体。いわゆるあくびの瞬間≫


 そんな環境なので、温度低下から冬を感じ取って潜ったまま出て来ない個体も現れます。それぞれ自分の好きなところに潜っています。それでも温度が高いところにはいません。それらの個体を前回掘り出して世話をしたのが昨年末なので、もう十日ほど見かけないことになります。数週間に一度強制的に掘り出して世話をしていますが、基本的に地表に出て来る個体にのみ日々の給餌をしています。

※これはある程度大きくなった幼体だからできることであって、生まれて間もないような小さな幼体には向きません。

 今年初冬眠させている2009CBも、昨年温度低下を感じ取って不活発になった時期がありました。今頃です。それでもしばらくすると徐々に活発さを取り戻し、その後は爆発的に成長しました。

強制掘り出し

 年末にパーム土に潜ったっきり出てきていなかったニシキハコガメCBの強制掘り出しをしました。十日ぶりです。どの個体も温度が低めの方に潜っていました。
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 給水給餌後どの個体もまた土の中に戻って行きました。もうしばらくこんな状況が続くんでしょうね。


 表面温度の測定には赤外線放射温度計を使用しています。対象物に手を触れず、瞬時に計測できるのでとても便利です。
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ニシキハコガメの冬眠チェック

 低温と天候不順が続くので、冬眠状況をチェックしました。

 うちのニシキハコガメの冬眠箱は90cm水槽。夏の飼育箱も兼ねているものです。底と側面を発泡スチロールで囲み、中には土を厚く入れ、その上に落ち葉を15cm以上敷き詰めています。落ち葉が水槽の開口部からあふれそうになるので、カメの脱走防止とより良い冬眠環境を作り出すため、開口部に一応あり合わせのふたをしています。冬の間断熱材になっている大量の落ち葉も盛夏には跡形もなく土に還ってしまいます。

 最初に出てきたのはスジコC、そしてその少し下にスジコB。落ち葉と土の境目付近にいました。
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 どちらも甲羅の中に固く引っ込んでおり、体重の軽さも感じませんでした。昨年8月に開腹手術をしたスジコBも今のところ順調に冬眠しているようです。

 続いて土を少し掘ると、スジコBの斜め下にスジオA(色変わり)がいました。こちらも問題なさそう。
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 ちなみに土の表面も中も温度は約6℃。ベストな状態でしょう。土の温度って結構安定しているのでしょうねえ。

 他のニシキハコガメ、2006CBや2009CB、他のオスたちはどこにいるのでしょう。この日は隅々まで捜していませんし深く掘り返さなかったので発見できませんでした。

 明日からまた猛烈な寒さの予報。しかし、この様子だとなんとか乗り切りそうな感じがします。

異変 猛烈な寒波

 今日の朝刊を見ると、今年の寒波について解説してありました。

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 それによると、熊本県内の気候は1月に入り、例年にない低温状態が続いているそうです。熊本市の場合、1月1-17日に最低気温が氷点下まで下がる日は平年はありませんが、今年はすでに11日に上っています。最高気温は平年なら連日10℃以上に上がるのに対し、これまで2日間にとどまっています。

 熊本市では17日、1998年1月以来13年ぶりに氷点下5℃を下回る氷点下5.1℃を記録しました。この強い冷え込みは、上空のジェット気流が平年より南北方向に蛇行し、北から寒気が断続的に流れ込みやすくなっているからだといい、今後もしばらくこの状態は続くようです。

 我が家でも凍るのを見た記憶がない玄関の鉢が2日間にわたって氷が解けないでいました。イモリが飼育されており、夏の間には子どもが水に手を突っ込んでかき回していたこともある鉢です。さすがに氷が解けないのを不憫に思った母が、今日は氷を取り除いていました。

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 この寒波で屋外のカメ池も凍っていたようです。日当たりがいいので凍ったままではありませんが、ホテイアオイはもう枯れかかっています。今日はニホンイシガメが浅瀬でじっとしていました。

平成22年度 動物取扱責任者講習会 in 熊本市

 平成22年度の動物取扱責任者講習会が、水曜日に熊本市役所14階ホールで開かれました。今回は夜の部のみ。ほとんどの方にとっては都合がいいのでしょうが、私にとっては仕事を任せていかねばならないので大変です。

 ただ、夜になったおかげで、ライトアップされた熊本城の夜景を楽しめました。
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≪熊本城とその下は築城400年を記念して復元された本丸御殿。中は壮麗ですぞ≫

 さて、講習会は2部構成でした。

第1部 動物愛護法と狂犬病予防法について

第2部 動物の衛生管理(熊本市獣医師会の獣医師よる説明)


 非常に興味深いものもありました。それは1995年に南アフリカ共和国で製作された狂犬病のビデオ上映です。実際に狂犬病に罹っている犬を映し出し、その症状をひとつずつ解説していくのです。さらに悲惨で衝撃的だったのは、犬の解説の後に、狂犬病を発症してしまった人(患者)を何人も映し出し、症例別に解説していったこと。[それでも場面のつながりが唐突だった所があり、本当に悲惨な映像はカットしてあるっぽい印象でした。] その映像に出ているのはほとんど子どもでした。子どもが犬に噛まれやすいこともあるようです。発症後の致死率100%なので、その子どもたちは今はもういません。狂犬病をなくすためならと、子どもの親たちは、発症した子どもたちの撮影を許可したという説明が講師からありました。
 全体として強調されたのは、日本は現在狂犬病侵入の危機にあるということです。狂犬病ウィルスはすべての哺乳類に感染するので、リスなどからヒトに感染することもあり得るでしょう。


 獣医師による話の強調点や私の印象に残った点(犬猫に関して)。
◎激烈ウィルス感染症(パルボ)に罹った動物が病院に来た場合、獣医師から販売元のショップに電話をする。それは責めているのではなく情報提供のため。病気の発生は恥ではない。隠匿せずに動物病院や動物愛護センターと連携して、全力で拡散を防ごう。
◎消毒のレベル分け(5段階)をする[提案]。オーバーキルを狙うのはいいが、オーバードーズ(ドース?)は人体に悪影響がある。
◎健康チェックで「なんだかいつもと違うかな?」という感覚がとても重要。
◎欲しがるもの(嗜好性が高い食餌)が必ずしも良い食餌とは限らない。
◎肉だけの食事は与えてはいけない。筋肉にはリンを多く含むため、低カルシウム血症を起こす。ライオンは筋肉だけを食べているのではない。内臓やその内容物も含めて全部たべているから生きていける。ネコもネズミ丸ごとなら…。
 カメ飼育にも適用できる部分があったと思います。

 約3時間の講習会。爬虫類に関することはほとんど出てきませんでしたが、それなりに興味深いこともありました。

 講習会でも触れられましたが、平成23年に動愛法の見直しがあり、平成24年4~6月に改正されるようです。主な改正点として、深夜販売の規制、販売日齢の規制が盛り込まれ、移動販売の規制インターネット販売の規制もあるかもしれないということ。そうなったら各地で行われている爬虫類イベントや、うちのように地方に住んでいるためにネットでしか販売できないブリーダーはどうなるんでしょ。また、「登録制」からもっと厳しい「許可制」にすることも検討中だそうです。

 ニシキハコガメ幼体のご購入希望は今年のうちが良いかもしれませんよ(笑)

スジクビヒメニオイガメ♂ 後頭部の盛り上がり

 甲羅の潰瘍でこの冬室内飼育しているスジクビヒメニオイガメペア。取り入れる前は餌も食わず陸に上がったきりで、かなり心配しました。しかし、水槽加温飼育で徐々に餌食いもよくなり、状態も上がってきています。繁殖行動も見られるようになりました。

 ♂の頭の後ろの方の盛り上がりが顕著です。なかなか迫力があります。
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 甲羅もかなり扁平です。
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 この個体だけうちにいる他のスジクビヒメニオイと雰囲気が少し違うんですよね。長く生きているんでしょう。