ニシキハコガメ幼体の飼育環境

 お問い合わせがありましたので、ニシキハコガメの幼体の(我流)管理方法を記します。

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 昨年までは噛み合いを恐れて個別に水場メインで飼育しましたが、今年はダイソーで買ってきたパーム用土(天然ヤシ繊維)ブロックを水で戻して、床材にしています。それを数センチにわたって敷いて、幼体はいつでも土に潜れるようにしています。土は乾いてきたら水を掛けて適度な湿度を保つようにしています。それが幼体の甲羅の成長にいいように感じます。今年のCBはとてもきれいな甲羅の形に育ちました。複数飼いですが、けがをするような噛み合いはありません。飲み水は植木鉢の鉢皿(白い四角い物)で与えています。

 我が家が高断熱住宅ということもあり、今は常温飼育ですが、もっと温度が下がれば室内温室に入れて管理します。容器の下に見えるのは最下段のヒーター、上には暖突もあります。電気代を節約したいので温室全体はだいたい25℃設定ですが、この場所は暑すぎるかもしれません。今はまだ電源を入れていない仮置きの状態です。

 餌はここに写っていませんが小皿に入れて与えます。カメを掘り出して与えることもありますが、今写っている個体のように餌が欲しくて常時外に出ている個体もいます。夜はさすがにみな土に潜っています。餌と一緒に土が口に入ることもありますが、天然素材なので全然気にしていません。

 これが今の飼育スタイルです。もっといい方法があればどんどん取り入れていきたいと思っています。基本的に成体も飼育場所が変わるだけで同じような方法です。



 欠点; 白い粉のようなダニが発生すること。カメやヒトの皮膚には問題ないようですが見た目がね。餌の残りかすなどを落とさないよう気をつけることと床材を湿らせすぎないことにより少なくなります。無くすのは難しいでしょう。

ニシキハコガメ・スジコBの今後

 ニシキハコガメ・スジコB。今日で今年8月6日に開腹手術を受けてから75日目。まだ2か月半しか経っていないのに改めて吃驚しました。自分の中では昔のことのよう。

 傷口も以前と変わらず問題ないようです。
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 飼育箱の中で泥まみれになり、同居している他のメスたちと餌を奪い合うほど回復しています。状態は今年一番良いかもしれません。体重も420gに達しています。
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 自画自賛になりますが本当に放射模様の綺麗な個体です。このスジコB、このまま自然に冬眠させます。この2年間冬に人為的に産卵させるために、11月に一旦低温に当ててから加温飼育に移行していました。今年はすでに気温が低下しているので、スジコBも確実に秋の到来を感じているはずです。昨年と同じことをすると、たぶん確実にまた抱卵し、きっと卵詰まりを起こすでしょう。それで少しでも時間を稼ぐために敢えて冬眠に踏み切ります。そして冬眠明け後に、カメに効くかどうかわからない抱卵を抑制する薬を注射するかどうか決めます。

 個体の状態にもよりますが、今年はすべてのニシキハコガメ成体を冬眠させる予定です。オスは毎年冬眠させていましたが、メスも含めてそうします。確かにこの2年間、自分が思った通りに早く産卵させることができました。しかし、やはり人為的に操作するためか、個体の調子が今一つなのです。(それがもしかしたら卵の発生停止などにも関係しているかもしれません。) 暖かくなってきた頃の温度管理が結構難しく、個体に環境的なストレスを与えているように感じるからです。
 もちろん夏になるまで室内温室の中で半年以上管理しようと思えばできないことはないのですが、気候が良い時期になるとやはり自然の太陽光線の下で管理したくなります。そうすると注意していても温室より温度が下がる時もあり、体内のリズムがどうしても狂ってしまう感じがします。仮に温室でずっと管理したとしても、夏の自然産卵のように、真冬に産卵した後一定間隔で産卵させることは、今の私の技術では難しく感じます。そうなるのは温度だけが要因ではなく、もしかしたら日照時間なども関わっているかもしれません。

ニホンイシガメ 球磨川支流産

 昨年9月のイシガメ捕獲からはや1年経ちました。その時捕獲したうちのペアは健在です。種子島産のニホンイシガメとの交雑を避けるため、池とは区切ったスペースで飼育していますが、無事に冬を越し、とても元気です。
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 ♀133mm→145mm 

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 ♂123mm→125mm

 共に1年前より成長していました。このニホンイシガメ、捕獲場所や支流名を挙げると乱獲しに行く人たちがいますので詳細は伏せますが、球磨川のとある支流産の個体たちです。個体差でしょうか、どちらも細長い甲羅をしています。

 実は先月9月に、昨年泊った友人宅にカメ獲りの宿として再びお世話になることが決まっていたのですが、先方の都合で今年は流れてしまいました。




Japanese pond turtle (Mauremys japonica)

残念な報告が・・・・

 残念な報告が・・・・・。

 摘出卵からの孵化仔・・・・・・ダメです。育ちませんでした。

 2匹のうちの1匹は、普通に孵化してきました。それが孵化後わずか1ヶ月で命の火が消えました。見た目普通なのですが、変な兆候が見えていました。自分の体を支えて四肢で歩けないのです。足を前後に動かして、爪が床に引っ掛かったらやっと前にずりずりっと這う感じの移動。餌を一口も食べることがありませんでした。この個体はなんとか育て上げねばという責任感を持って臨んだ個体でしたが。



 そしてもう1匹。この個体は卵黄を吸収し終わるのにものすごく長い時間がかかった個体。体もかなり小さめ。今は生きていますが、どうでしょう。 
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 はぁ・・・・・落ち込みそう。

補充

 屋外池ではカメだけが住人ではありません。ボウフラ対策、餌の食べ残し対策などのため、採集してきたメダカや鯉、タナゴ、生き残った餌金などが入っています。鯉や餌金は、もうカメの餌を横取りするほどの大きさに成長してしまいました。メダカに至っては池の中で繁殖しています。

 通常はそれらの魚たちはカメよりも機敏に動けるため、捕食されることは稀です。しかし、元気のない個体は捕食されて、だんだん数が減ってきます。メダカは外から別の血を入れたほうが繁殖率がいいような気がします。そのために、時折補充する必要が生じてきます。

 今回は用水路で採集した魚をいただく機会がありました。
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 主にメダカとタナゴで、鮒?が数匹混じっています。エビも数匹。

 中には1匹だけこんな魚も。名前が分かりません。
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 川で網を持って魚捕りするのは童心に帰ったようで大好きです。しかし、大のおとなが独りで網を持ってうろうろするのは、他人の目が気になって躊躇してしまいます。こんなとき子どもが一緒にいると自然で、子どもを楽しませながら実は大人の方が夢中になって楽しんでいるってことがあるんですが。うちにはそんな年齢の子がいないので、なかなか網を持って独り魚捕りに行く勇気がありません。今回はもらえて良かった。(けれど本音は魚捕りもしたい)