ニシキハコガメ・スジコBの卵詰まり?

 2010年1月1日 満月しかも部分月食。 元旦が満月で、しかも月食が見られるという確率ってどれくらいなのでしょう? かなりかなり稀なことだ思うのですが。その出来事を寒さに震えながら観察しました。
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 そして満月といえば、ニシキハコガメに関して期待していた出来事が起きました。

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 熊本は阿蘇の世界一のカルデラが有名なのですが、我が家のニシキハコガメの産卵箱の中でも“カルデラ”ができていました。1月1日午後10時頃のことです。スジコBはこの“カルデラ”の真下に潜っています。そしていよいよ始まります



 午後11時半過ぎ、産卵箱から音が聞こえます。そこには後足で器用に穴を掘っているスジコBがいました。観察者の側に背を向けているので、産卵を観察する絶好の機会と思い、スジコBには申し訳ありませんが蛍光灯を点けることにしました。最初こそスジコBは突然の観察者の存在に動きを止めることがありましたが、始まってしまった穴掘りを続けます。その巧みな足さばき。片方の後足を穴に突っ込んでぐるりとかき回すようにして動かすと、次に足裏に土を乗せてかき出します。掘り出した土を踏み固めるようにした後、今度はもう片方の後足を突っ込んで同じ動作を繰り返します。これを延々と続けるのです。
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 穴掘りは1時間半ほど続きました。その間観察者はデジカメを手元に準備して今か今かとその“瞬間”を待ちます。

 しかし、やがて穴の周囲に積んでいた土が少しずつ崩れ始め、それに伴いスジコBは穴の中で向きを少しずつ変えるようになりました。9時の位置、そして観察者と向かい合う形の6時の位置、そして最終的に四分の三周ほど動いた3時の位置まで穴の中で移動しました。ついに穴掘りをやめじっとしているスジコB。いよいよ待ちに待った産卵が始まるかと思いましたが、いっこうに卵が総排泄孔から出てきません。さすがにここまで来ると心配も極限まで達し、観察を中止し、あとは自然に産卵してくれることを願いながら、やむを得ず消灯しました。



 翌1月2日早朝、祈るような気持ちでスジコBの様子を見に行きました。

 スジコBは自分が掘った穴の中で休んでいました。穴の底に卵があるか確認しましたが1個もなく、お腹の中を触れてみた結果、総排泄孔近くまで卵が下りてはいるものの、きちんと残っている様子が感じ取れました。

 頭の中に駆け巡る言葉は禁断の言葉、「卵詰まり」

ニシキハコガメ・スジコBの卵詰まり?

 ニシキハコガメの産卵中止に気づいた1月2日の朝は、今後の対策をどうするか考えることから始まりました。「さっき体内の卵に触れてみた時、結構大きかった。卵詰まりかもしれない。もしそうなら動物病院に連れて行かねばならない。 しかし、今は正月、少なくとも4日までは待たなくてはならないだろう。4日から忙しい仕事が始まり、連れて行く時間をどうやって取り分けられるだろうか? どこに連れて行くか? 隣県の片道2時間かかる病院?それとも地元の馴染みの病院? 手術をしなければならないだろうか? 手術以外の方法はないだろうか? 手術をしたとしてもその後は・・・・」などと、悪い方に悪い方に考えて気分が滅入ってしまいました。また、前日蛍光灯を点けてわざわざ観察しようとしたことに対して後悔と自責の念も感じていました。 一方、もしかしたら今日明後日あたりもう一度産もうとするかもしれないとも思いました。というのも、産卵したかどうか確認した際、スジコBが掘った穴がそんなに深くなかったからです。いつもは産卵床の底近くに産むのに、今回は穴がそこまで達していなかったのです。

 そしてちょうどその日は里帰りの予定が入っていたので、ある作業をしてから出発しました。それは産卵床の土を掘り起こしながら水を幾らか足して、固さをちょうど良い状態に調節することです。昨晩の観察で、土に水分が若干足りなかったかもしれないと感じたからです。





 帰宅した1月3日の夜、真っ先に産卵床を見に行くと、スジコBは寝ていました。地面は穴もない平らなまま、ただ土の乾き具合が違うのか場所によって色が斑模様でした。早速スジコBを取り上げて、お腹の中を探ってみると卵の形跡がまったくありません。そのとき、視界がパッと明るくなった気がしました。
 デジカメを準備して記録を残そうとする気は起きず、ただ本当に無事に産卵したのかどうかだけ確かめたくて、土を慎重に掘り返し始めました。そうやって掘り続けること数分、ついに一番見たかったものを産卵床の最下部に見つけ出しました。


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 すべて白濁が始まっていました。スジコCの産んだ卵と比較してもかなり大きいです。殻が柔らかいから産めるようなものの、硬かったら総排泄孔を通りにくいのではないかと思います。 実際白濁している卵でも大きく凹んでいます。

 今回の産卵遅延の件、どうも卵詰まりにトラウマになっているようで・・・・過剰な心配をしてしまったようです。

 あとでスジコBにジャイミルをやってみると、あっさりと食いつきました。あんなに産卵前はジャイミルを食べようとしなかったのに。

 今回もまた産卵現場に立ち会うことはかないませんでした。

●自然のままに産卵させるべし。(でもまた観察してしまうかも・・・・)
●土の湿り具合に気を配るべし。表面だけでなく、中の湿り具合にも。 

ニシキハコガメの卵(1クラッチ目)

 ニシキハコガメの1クラッチ目の卵7個です。
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 【上3個】 産卵経験の豊富そうなスジコBの卵。 右端の卵のあの大きな凹みも他の卵の凹みも解消され、本当の“卵型”になりました。7日目を迎え胚の発生も確認できました。

 【下4個】 2度目の産卵のスジコCの卵。上の卵と比べたら大きさのバラつきが激しいのがよく分かります。これが産卵を重ねるにつれ平均化していくのかどうか・・・。本日1月10日で28日目を迎えました。かなり太い血管が発達しています。通常50日前後で孵化していたので、孵化まであと22日ほどかかり、それは2月1日にあたります。引き続き28℃で管理しています。

オーストラリアナガクビガメの日光浴

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 ロンギことオーストラリアナガクビガメを室内水槽から出して日光浴させました。寒くなって以来ずっと日光浴をさせていませんでしたので、特に小ロンギの皮膚の色が薄くなってきていました。
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 大ロンギは甲長17cmのまま、小ロンギは10cmになってました。大ロンギはたぶんでしょうね。

 この冬、餌の量はかなり少なかったのですがとても元気にしています。両者とも配合飼料に餌付いて欲しいのですがなかなか…。



 首が長いのがよく分かります。
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 来年からけろきさんがおっしゃるように冬眠させようかな。

2009CB 個体B成長記録(2010年1月)

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 ニシキハコガメ2009CBのうちの1匹。スジコCの仔。

 通常より小さな体で産まれてきたのに、ここにきて餌の食いっぷりがダントツによい。 昨年6月中旬の孵化から7ヶ月半が経過した現在、背甲長5cmは孵化後の日数からするともっと大きくなっていても良さそうだが、前述の理由でまあよしとすべきか。
 甲羅がきれいなドーム型
 後頭部の筋肉がプリプリに発達。噛まれたら血を見そう。幸い噛み癖は全くなし。



 上から見た感じはパッとしない模様に見えるが、
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 横から見ると数多くの放射模様が出てきている。ちょっと細めだけど。
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 腹甲の模様もかなり濃い。
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2009CB 個体D 成長記録(2010年1月)

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 ニシキハコガメ2009CBのうちの1匹。スジコBの仔。

 昨年9月下旬に生まれ約4か月経った現在、背甲長4.6cmに成長。
 孵化当初はきれいなドーム型だったが、現在は縁甲板が反りぎみのやや歪な姿に。まだ4か月、じきにバランス良い姿に落ち着くだろうと楽観視している。

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 この個体の魅力は、背甲・左半分の成長線部分にものすごく大きな放射模様が出つつある点。
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