抱卵?

 寒くなりました。熊本地方は7日に最低気温が0.5℃になり、さすがに冬眠組も動かなくなりました。

 現在のニシキハコガメ・スジコC(温室組)。
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 ここ数日でお腹の中に硬いものの存在が明確に感じられるようになりました。まだ十分な容積を占めていませんが、そう遠くない時期に何かあるかもしれません。今日の体重は374gでした。11/18時点では340gでしたので、35gほど増えています。


 そのスジコCの仔も大きくなりました。このままだと近いうちに脱走するかもしれません。新しい容器を購入してこなければ。
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 現在の管理の方法。薄紫の容器(画像左上)の中にいるのがスジコCの仔ら。
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 個別飼育なので当然噛み合いは皆無。今年途中から始めたこの方法は結構気に入っていますが、床面積をとるので今後また変わるかもしれません。

ニシキハコガメ・スジコCの産卵

 軽い!? 12月14日(月曜)晩、温室のガラス戸を開けてスジコCを持ち上げると、体重の変化にすぐに気づきました。体重計に乗せると確かに目盛が340gを指します。12/9時点で374gでしたので体重減です。お腹を探ってみると、数日前まであったはずの硬いものがなくなっています。産卵がいつの間にか終わっている!!!!!
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(卵を掘り出す前の、何も手を加えていない地面)

 産卵箱の土の表面を見るも、きちんと埋め戻されています。前回の初産では、穴は掘ったものの、卵は産みっぱなしで埋め戻しさえもしていなかったのに。 今回は全く油断していました。

 そういえば、カルシウム補給のために入れていたイカの甲の位置が変わっているのには少し前に気づいていました。画像では左上に無造作に散らばっていますが、入れた時には中央下でした。なんで一晩で大きく移動しているのだろうと不思議に思った記憶があります。また、今画像を見て気づくのですが、土の色つまり乾き具合が真中から左側が違う・・・。


 それから慌てて卵掘りが始まったのはいうまでもありません。産卵箱の隅近くに産むことが多いため、土の感触を確かめながら掘ります。ここは土が固くて掘った形跡がない、では別の隅か・・・などと考えながら、場所を変えながら掘り進みます。そしてついに発見。ここです。左上の隅でした。
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(蛍光灯下フラッシュなしで撮影)

 産卵床には家庭菜園の黒土を使用しています。その底のほうに今回は4個産卵してました。




 割らずに4個すべてを回収し、湿らせたミズゴケを敷き詰めた上に並べてみました。今回の卵も少し凹みがあるので、いつもの湿度をかけて膨らませる作業を始めます。
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(フラッシュあり)

 すでに白濁し始めていました。産んだばかり卵ではありません。4個とも有精卵でした。



 それにしてもいつ産んだのでしょうか?産卵箱を設置しイカの甲を置いた12日(土曜)? そういえば翌13日イカの甲の場所が変わっているのに気づいたので、やはり12日から13日の夜にかけて、人間がまだ寝ているうちに産卵したと考えるのが妥当なようです。10日の日記でスジコCの行動の変化をわざわざ書いているのに・・・産卵間近だと思わなかった飼育者。 残念ながら今回も産卵シーンに立ち会えませんでした。

 それにしても前回の産みっぱなしから、誰から教わるでもなく、きちんと埋め戻してわからないようにしているスジコC。あなたは確実に進歩してしているよ!

体調不良?

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 ニシキハコガメのスジコBが体調不良? 数日前から餌を食べなくなり、産卵箱のほうに移したら、その土の中に深く潜ったっきり今日で丸二日ほど地上に出てきません。潜り込む前は、体重に目立った変化は見られず、水だけはよく飲んでいました。昨年大晦日に産卵したので、今年も冬場の産卵を狙って飼育していましたが、今のところ抱卵は確認できていません。代わりにといってはなんですがスジコCが産卵しました。

 前にもこんなことってあったかも。少し様子を見るつもりです。

冬至・スジコBの復活

 今日は「冬至」。昼の時間が一番短くなる日です。冬至を境に日照時間がだんだん長くなってきます。いわゆる「太陽の復活」です。

 この時期の行事はクリスマスです。しかしその起源は、ローマ帝国時代、冬至に太陽神の誕生を大々的に祝った習慣にあり、それをキリスト教が吸収し後付けしたもののようです(Wikipedia参照)。クリスマスはイエス・キリストの誕生日とは全く関係がなく、日が長くなり始める冬至と結び付けられています。

 この冬至、我が家では「太陽」ならぬ「スジコBの復活」がありました。

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 地面に潜って四日目にやっと地上に出てきました。水をたくさん飲みました。餌を食べるかどうかが気がかりでしたが、ジャイミルはやはり食べませんでした。どうもお気に召さないようです。しかし、デュビアを追いかけて食べました。

腹甲の傷の観察-その3

 10月に導入した傷ありの♀個体。現在甲長こそ導入当初とほとんど変わりませんが、体重が徐々に増えています。280gから318gになりました。状態良く飼育するのに手のかからない、なかなか優秀な個体です。今ではお気に入りです。
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 この個体は導入当日に腹甲に大きな傷を発見したため返品・返金もできたのですが、結局手元に置いておくことになりました。(過去の日記↓)
腹甲の傷の観察-その1
腹甲の傷の観察-その2

めくれた甲板を切除した後25日が経過した11月17日の画像↓。再生部分の凸凹がなくなってきました。
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 31日経過の11月23日の画像↓。再生部分の表面がきれいになり、周りの腹甲より盛り上がってきています。
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 40日経過の12月2日の画像↓。
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 そして今日、久しぶりに傷を観察したらこうなっていました。
61日経過の12月23日の画像↓。
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 放射模様がずいぶんはっきりと見えるようになっていました。
 修復は外側から中心に向かって進むんですね。これは理にかなっているでしょう。もしこれが中心から外側へだったら? ・・・ こんな細かいところにも知恵が表れています。

 加温飼育中とはいえ、この修復の速さに脱帽です。この後どう修復が進むのか目が離せません。

2009年総括

 2008年12月31日のニシキハコガメの産卵をブログに書き始めて、ほぼ1年経ちました。第一に、(記憶力が悪い)自分のためにぜひ飼育の記録を残しておきたいとの思いで、第二に、私の成功と失敗の経験を現在ニシキハコガメを飼育中の皆様に役立てていただきたいとの思いで開始しました。この1年間、のべ4600人の方に見ていただき、とても嬉しく思っています。

 思えば2003年、K氏の飼育個体に一目ぼれし、ニシキハコガメについてあまり知らないなかで無謀ともいえる飼育を開始してしまいました。立ち上げに失敗することも数度、やっと良い状態を何とか維持できるようになり、2006年に念願の(スジコAの)初繁殖を経験できました。2年連続繁殖を目指しましたが、産卵寸前「卵詰まり」であえなく挫折、♀種親がいない状態になりました。その後♀種親・スジコBをうまく入手できましたが、環境に慣れて良い状態になるまで何度か通院しました。そして2009年、アメリカハコガメの中ではなかなか繁殖まで至らないニシキハコガメの2度目の繁殖を経験できました。しかも今年の繁殖は期待していなかったスジコCの、予想外の繁殖までありました。


 スジコBの1クラッチ目の個体。2008年大晦日に産卵し、2009年2月に生まれた個体は背甲長7.4cm体重99gまで成長しました。噛み合いで死亡した個体が出たのが残念。
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 スジコCの1クラッチ目の個体(6月生まれ)と、スジコBの3クラッチ目の個体(9月生まれ)。孵化月が違うのに大きさはほぼ同じです。
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◎ スジコB; 《1クラッチ》 4個中、2個孵化、うち1匹噛まれた傷がもとで死亡。
 
         《2クラッチ》 2個中、すべて無精卵

         《3クラッチ》 4個中、すべて孵化

 1クラッチ目は、うちにやって来る前に同居していた♂の遺伝子を受け継いでいるかもしれません。2クラッチ目がすべて無精卵だったこともそれを示しているように思います。その後意図的に♂をかけたので、3クラッチ目は我が家の♂個体の遺伝子を受け継いでいます。


◎ スジコC; 《1クラッチ》 2個中、すべて孵化

 初産と思われるスジコC。ほとんど期待していなかった産卵。小さめの卵で、産み散らかしていましたが有精卵でした。ただ2クラッチ目はありませんでした。まあこんなものでしょう。


◎ 計12個回収孵化8個、現時点で健在なのは7個体

 2009年はニシキハコガメの飼育に関して最高に良い年でした。2010年、2年連続の繁殖を目標にしていましたが、この冬、狙っていた通り産卵まで至り、このまま何事もなければ目標達成できる・・・かな?