トゥルカナハコヨコが馴れてくれない

 元気にしています。トゥルカナハコヨコクビガメpr。春から外飼いです。

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 困っているのが、水槽ではあんなに馴れるのに、池だと全然馴れてくれないこと。すぐ池ポチャ。

 梅雨の短い晴れ間、逃げないのが珍しくて、写真を撮ってしまいました。これは雨続きで、日光浴をしたい気持ちが勝ったため?



Turkana mud turtle (Pelusios broadleyi)

ハコヨコクビガメの耐寒性

 今日は冬至でした。このころを境に日が長くなっていきます。加温飼育している幼体たちもそれを感じ取って、まもなくより活発になってくると思います。カメ飼育者として毎年この日を待ち遠しく思うのですが、今年は暖冬ゆえに厳しい寒さをあまり経験していないので、いつの間にか冬至になってしまったという感覚が強いです。



 さて、トゥルカナハコヨコクビガメ、そこそこ耐寒性があると他の飼育者の方の話や自分自身の経験から感じていました。でも果たしてどれほど? うちのはかなり大きくなったので、秋が深まっても室内に回収せず、毎日観察しながらベランダで飼育していました。

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 前回10月のトゥルカナの記事で、最低気温13℃(気象台発表)で屋外池からベランダに取り込んだことを書きましたが、ベランダでは10℃を少し切っても大丈夫でした。気温が上がると動いているのを観察できました。なおこの種はすべて、あとで出てくるヒメハコヨコクビガメとは異なり、陸場に上がらず水中で過ごしていました。


 でもね、5℃はダメ。当然ながら冬眠は不可です。


 現在、室内に取り込んで例年通り水槽でアッサムと共に管理中。オスもメスもよく餌を食べ、オスが盛って盛って、始終交尾をしようとしてます。



 一方のヒメハコヨコクビガメ、以前からかなり耐寒性があることは分かっていました。こいつらもトゥルカナと一緒にベランダで秋を過ごしました。この種はどれも水場を選ばず、自ら土の中を選びました。10℃問題なし。昼間気温が上がる時は活動しています。しかし、5℃だとさすがに土に潜って動かず、縮こまって目を閉じていました。まだまだ大丈夫そうな感じでしたが、トゥルカナと同時に室内無加温に変更。すると間もなくゴソゴソと動き出しました。トゥルカナよりさらに強い感じ。



Turkana mud turtle (Pelusios broadleyi)

トゥルカナ 秋の成長記録

 朝晩急に寒くなりました。気象台によると最低気温は13℃を切ってしまいました。トゥルカナハコヨコクビガメを、夏を過ごした屋外池からベランダ(それでも室内ではなく屋外)に取り込みました。まだ外でも大丈夫でしょう。

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≪深度合成マクロ使用。鼻は当然、両目にピントが合ってる。感動!≫


 水槽飼育だとものすごく慣れるのに、外に出したとたんに用心深くなりました。

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≪上が♂。池でも追いかけっこしていました≫

 見た目でもでかくなった気がすると思い、計測してみると、背甲長は♀15.3cm、♂16.2cmでした。5月の記録と比べて、♀1.6cm、♂1.7cm、ひと夏で成長していました。完全に放っておいたんですが、うれしい成長ぶりです。太陽光のもとでの飼育はいいですね。

 クリーパー34号によると、背甲長が最大15.5cmとあります。うちのオスはその数値を超えていました。でも、もっと大きくなりそうな予感がします。

 メスが2012CB、オスが2011CB。



 Turkana mud turtle (Pelusios broadleyi)

トゥルカナ湖の不透明な未来

 今月号のナショナルジオグラフィック誌に、興味深い記事が載っています。


 「トゥルカナ湖の不透明な未来」

 もともとケニア南部(首都であるナイロビもそこにある)の人々にとって、北部のトゥルカナ湖とそこに住む人々のことは、ほとんどよその国の話である。電気は通らず、高校もなく、定期的な交通手段も整備されていない。トゥルカナ湖は無にも等しい存在らしい。そこで、今起きていること。

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 ケニア北部で、先住部族の人々の生活を支えてきた巨大なトゥルカナ湖。だが、上流のエチオピア国内で進む大規模開発で、その存在が脅かされている。

 ケニアを貫く大地溝帯に位置するトゥルカナ湖は、淡水と養分の90%をオモ川から得ている。しかし上流のエチオピアでは、アフリカ最大級のギルゲル・ギベ第3ダムが完成し、サトウキビや綿花の栽培を目的に大規模な灌漑計画も進んでいる。ダムの取水によって湖に流れ込む淡水の量が減れば、湖水の塩分濃度が上昇し、9万人の生活が脅かされることになる。

 専門家たちは、湖がアラル海のように取り返しのつかない状態になることを恐れている。カザフスタンとウズベキスタンにまたがるアラル海は、かつて世界第4位の大きさの内陸湖として豊かな水をたたえていた。ところがソ連時代に始まった灌漑計画で、アラル海に注ぐ2本の川の水は綿花栽培に吸い取られていった。水源を失ったアラル海は縮小が止まらず、2007年には大部分が乾いた荒れ地と化した。

 トゥルカナ湖にも同じ運命が待っているのかもしれない。サトウキビと綿花の栽培がさらに拡大すれば、やがてはオモ川の水量も減っていき、湖の水位は18メートル以上も下がると水工学者のショーン・エイブリーは予測する。そうなれば多くの漁民が生活の手段を失い、難民になってしまう。

ナショナルジオグラフィック誌日本版2015年8月号より画像共々引用



 トゥルカナ湖で最大の生物だったのはカバ。でもそれは捕り尽くされて、今はいないようです。しかしナイルワニはまだたくさん生息しています。

 そして、この記事には触れられていませんが、カメ飼育者にとっては、トゥルカナハコヨコクビガメがこの湖の固有種として生息していることは有名な話。分布が非常に限定的で、生息数が少ない種と考えられています。クリーパー34号(38-39頁)によると、湖の南東岸の狭い地域にのみ生息するとされていますが、北岸側にも生息するという情報もあるようです。

  ・分布域がきわめて狭く、IUCNのレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類とされている
  ・カメ類の輸出が厳重に規制されているケニアで、ランクの高い保護動物とされている
  ・2006年秋の日本での流通が世界初の流通

クリーパーでは、「生息地の保全が保護のために重要と思われる」と書かれています。



 しかし、その生息地の状況が悪化の一途をたどっています。最大水深73m、平均水深30mのこの湖、どうなってしまうのでしょうか。

 トゥルカナハコヨコクビガメにとっても不透明な未来かもしれません。私も飼育している、遠い異国産の青い目のカメの未来を思わずにはいられませんでした。






Turkana mud turtle (Pelusios broadleyi)

4月から屋外へ

 さとさと産トゥルカナハコヨコクビガメのペア、元気にしています。冬の間そんなに高くない温度で加温飼育、そして4月から屋外タブに出しました。そんな無茶なとおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、種によっては私暖かい日を選んで屋外飼育に切り替えます。そのあと寒い日が戻ってきてもそのまま。

 最低気温が10℃を切ることもありました。久しぶりの屋外で、しばらくは土に潜ったきり出てこなかった個体もいました。この種もヒメハコと同じで、情報通りけっこう耐寒性があります。
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 誤算は、水槽の時はあんなに懐いていたのに、すっかり飼い主を忘れてしまったこと。空の青さが見える環境で、本能が目覚めたか。でも、警戒した顔に、青い目は健在。
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 ♀137mm、♂145mm(共に背甲長)。確実に成長しています。

 何でも食べる飼育し易い種です。晩秋までにさらに成長してほしい。


Turkana mud turtle (Pelusios broadleyi)