カメとの避難生活

 恒例の動物取扱業責任者講習会に参加してきました。本業の都合で熊本市の夜の講習会は厳しいので、他の市町村、今回は阿蘇管轄の、菊池市旭志で開かれた講習会に参加してきました。相変わらず犬猫の講習会ですが、私は全くの無駄だとはあまり考えないようにしています。

 講習会は三部構成。その第一部は、2グループに分けて(もちろん会場も分けて)行われました。今までに経験したことのない分け方、「小動物」と「大動物」。「大動物」とは牛馬豚(鶏も含む)の家畜でした。さすが畜産が盛んな阿蘇・菊池地域。地域によって内容が違うとは初めて知りました。資料は両方のグループのものをもらえたので、講義の内容は大体分かります。いわゆる鳥インフルエンザや口蹄疫などの家畜伝染病と牛馬豚の病気。私はどちらかといえばその「大動物」グループの講義に参加したかったです。

 第二部は、眠気がだんだん吹き飛んでくる内容でした。「緊急災害時動物支援ネットワーク熊本」西川氏による講義で、「東日本大震災における動物救援活動に学ぶ」という内容でした。震災後の犬猫の救援活動の様子を、たくさんの写真を交えて話してくださいました。主に犬猫の話でしたが、終了後個人的にお話を伺うと、別の団体での話だそうですが、一ヶ月くらいたった後でも、カメや金魚が飼い主のもとに戻るといった例があったようです。犬猫と違い多少の絶食にも耐える爬虫類、まして寒い時期なら冬眠している種もいたでしょう。避難しなければならなかったときには、カメはどうなったのでしょうか。一緒に避難できたのでしょうか。被災者の方にその経験をお聞きしたいものです。
 お話では、人間用のほかに動物用の防災グッズを揃えるよう飼い主に話してくださいと勧められました。資料によると、「3〜7日分のペットフードと水、ペットシーツ、首輪、リード、キャリーボックス、ストレス解消用のおもちゃ、ペットの写真、ペットの薬、ペットの健康管理帳、タオル、消臭剤」がそれです。特に消臭剤は、避難生活で飼い主が他の人を気遣っている見える証拠となり、摩擦が生じにくくなるようです。

 カメの避難に関してはまだよく分からない部分も多いですが、うちもカメの避難用グッズを揃えようかと励まされました。

なかなかやるな

 年に1回の動物取扱責任者研修に行ってきました。昨年は記事にする価値すらなかったので記載なし(熊本市ではなかった)。

 今年も爬虫類の話なんて全くない中、結構面白かったのです。

 先週5日間インフルで何もできなかったので、栄養をつけるためにお昼はラーメンに奮発。
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 なんと「極旨伊勢海老の醤油そば」。通常3,000円のところを、雑誌「タウン情報クマモト」付属のクーポンを使うと半額の1,500円に。玉ねぎの入った醤油味。歯ごたえのあるイセエビの身(あっという間になくなったけど)。伊勢海老の片身が入っていたんです。ついでに鯛昆布〆にぎり三貫(300円)プラス。



 そしてラーメン店の近くで、動物取扱責任者研修が行われました。内容はこちら。
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 前半の消費者センターのお話は、配布してあるレジュメを読んで、時々コメントを入れるだけのフツーのお話でした。



 しかし、後半の動物愛護センター職員(女性)のお話は、まったく爬虫類と関係ないものでしたが、その提供の仕方に感心しました。

 画像を使った非常に分かりやすいもので、要点(覚えて欲しい点)のみを書いた無駄のないレジュメ(本来そういうものだと思う)を使用していました。しかも聴衆のことをよく考えてあり、聴衆の思考の順番に話を進め、しかも修辞的な質問(相手の回答を求めての質問ではなく、考えを刺激する質問)を多く用い、話の流れに付いていきやすいものでした。

 また、話の構成も非常に興味深いものでした。まず、聴衆が飽きないように途中で15分の映像を挟んでありました。その映像とは、日本で狂犬病が蔓延していた時代の古い記録映像で、厚生労働省から借りたもの。一人の幼い男の子が犬に耳をかまれ、狂犬病を発症した時から亡くなる10時間前までの様子を、時間の流れに沿って説明したもの。かわいそうな場面もありました。しかも、上映前が凄かった。録音録画禁止、見つけたら即退場!って言うんだもん。言われなかったらiPad持ってたし、録画したでしょう。

 さらに話の構成でうなったのは、いわゆるシンキングタイムを取ってあったこと。

    県内で雑種犬と血統書付の犬とでは、登録と狂犬病予防をしていない割合が高いのはどちらでしょう?
    答えは純血犬。

 この統計(や映像)を見てどう思ったか? 私たち(つまり販売側)は何をすることができるか? という質問を投げかけられ、考える時間を与えられました。しかも、脳内で考えるだけでなく、レジュメにそれ専用の欄がもうけられており、そこに書き出すように勧められました。これは効果的です。その考えられた構成・教え方にクラクラしそう。私はイヌを扱いませんが、ここまで講師が頑張っているんだから、私なりに考えて書き出しましたよ。

 上手い!の一言。2年間ほかの市町村での研修会に参加していた間に、ここまで熊本市の研修会の教え方は変わっていたのか。期待していなかっただけに、教える仕事をしている者として、その構成に感嘆しました。はい、何度も言いますが爬虫類の話は全くありません。でも、その教え方のうまさに感動したわけです。これだけで参加してよかったなあと。しかも、以前のような3時間びっしりと詰まった研修ではなく、時間的に余裕のある研修になっていました。


平成24年度 動物取扱責任者研修会

 平成24年度の動物取扱責任者研修会を受けてきました。

 今までは熊本市が開催するものに参加していたのですが、今回は本業の都合で昼間にある熊本県の開催するものに参加してきました。場所は宇城市。


3部構成
① 多頭飼育・繁殖するに当たって-環境・衛生面から注意点-
② 子犬の社会化としつけ(家庭犬の幸せな生涯のために)
犬のしつけ教室・幼稚園 Positive Wind
③ 動物の愛護及び管理に関する法律等の改正について



対象者年齢層
 若い方も幾人かいらっしゃったが、田舎の50,60代のおじさんおばさんが多い感じ。




 まず、研修会の責任者(司会者)と思しき方の話し方が、聴衆のレベルに合わせた、上手な言い方だったので感心しました。

●「宇城、御船管内では動物取扱業の問題が起きていない。でも動物取扱業に関する記事が出るとヒヤヒヤする。今日の研修会は商売っけがないが、商売の実力をさらにつけるためのものだと思って最後まで受講してほしい。途中商売の電話がなるかもしれないが、できるだけマナーモードでお願いしたい。」

途中で。
●「イヌネコ中心の話で、鳥とかの販売の方は(爬虫類ってやはり出てこないのね)関係がないと思われるかもしれないが、役立つ点をくみ取って欲しい。」

 最後の方で、会場内の私語が増えてきたのを注意したのも、珍しく思いました。それに対して素直に謝るおじさんたちもスゴイ。まあ私語が出るのには理由があったんですけどね。




 もちろんすべてイヌネコの話です。爬虫類なんて誰も触れません。それでも特に2部の「子犬の社会化」の話が最も興味深いと思いました。子どもの成長という点で本業とも少し関係している部分もありましたし。

 《要旨》
●出生56日を経過しない犬猫の販売や引渡し、展示をしてはならないという動愛法条文がある。
●出生56日(8週齢)には科学的根拠はない。
●だが、子犬の成長過程を調べると、3~12(16)週齢が「社会化期」と呼ばれる大切な時期である。
●社会化とは、生まれてきた個体がその種特有の社会行動パターンを身につけていく過程で、その犬の将来の幸せを左右する重要な時期。
●例えていうなら、社会化とは心の窓・扉を開くこと。それは最初閉じているが、少しずつ開いてきて大きく開き、やがて狭くなる。
●この時期に母犬や兄弟犬から離された子犬は、社会化がうまく進まず、甘噛みが激しくなったり、他の犬とうまく付き合えなかったり、臆病で神経質な性質になりやすい。
●体の離乳と心の離乳は違う。
●幼い時期からの関わり方次第で、家庭犬としての幸せな生涯を送ることができるかどうかが決まる。

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 ヒトやラットとの比較などもあってとてもとても興味深いものでした。



 ただ、ただですよ、講師の先生がものすごく早口なんです。多くのことを学んでもらいたいという善意なんでしょう。でも聴衆を見回すと、嫌な予感が・・・。
 原稿もあまり見ずにお話になるのでとても頭の切れる方だと思います。ただ、カタカナ用語が頻出し、なんだか大学の講義みたいと最初から思いました。それがアマラとカマラの話が出てきたあかつきには、ああやっぱり!と確信し、昔教育学部で聴いた講義を思い出しました。
 この研修会の聴衆は田舎のおじさんおばさんが多いんですよ。話す速さといい話の内容といい、まったく聴衆のレベルが考慮されていませんでした。

 そんなふうなので、一番話したい要点の前の段階で、↓こんなのが出てくるんですから、聴衆の思いはもうどこかにさまよっています。それが肌で感じられるんです。
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 私も一つ一つはよく分かりません。補強する証拠をあげて納得させられる論理的な話として構成されているとというのは分かります。本当に何十年かぶりに聴く大学の講義みたい。時間も90分かそれ以上あったかもしれません。

 それで、話の最後の方で、会場がそわそわとなって私語をし始めた。いつもなら怒りを覚える私ですが、今回ばかりは、その気持ち、わかります。今までよく頑張ったよ。天晴!その私語を司会者がたしなめると、たしなめられたおじさんたちは、素直にすみませんと謝った。かわいかったよ。昔のハナタレ坊主が先生に怒られたみたいで。




 今まで熊本市の研修会は少し早く終わっていましたが、今回は予定時間を少し越えて終わりました。休み時間は一部と二部の間の10分程度のみ。



 でも、ほんとうに内容には惹きつけられました。ただ提供の仕方がね、聴衆のレベルをはるかに超えた大学レベルでした。それはそれで面白いんだけど。






 私たちにとって一番大切な法改正についての説明はかなり急ぎ足でした。聴衆のなかに蔓延する一部殺気立った空気を、話し手の方も感じ取られたんでしょう。法改正についてはまだ本決まりではないので、正確なところははっきりと言えないようです。でもその流れは以下の通り。

※なお以下の〔 〕は筆者の注釈。

● 購入者に対し、現物確認と対面説明をすることの義務化。対面販売の例外は認めない。動物(哺乳類、鳥類、〔爬虫類〕)の販売を行う者に義務づける。

● 犬猫〔等〕販売業を営む者に以下を義務づける。
 (ア)「犬猫〔等〕健康安全計画」の提出。
 (イ)犬猫の所有状況について、個体ごとの帳簿記載と定期的な報告(1年に1回)。
 (ウ)犬猫の生後56日以内の繁殖業者からの引渡しや展示の禁止。
 (エ)獣医師等との適切な連携を図ること。

 通販禁止ってのは流れとして止められないようです。
 一方二番目の点は、「犬猫」と「犬猫等」の違いが気になりました。法律ってのは、この「等」一文字の有無で、爬虫類が含まれるかそうでないかが大きく変わると思うのです。爬虫類販売者も「犬猫等健康安全計画」を提出するのかしないのか、個体ごとの帳簿記載と報告は犬猫のみに限定されるのかどうか。これも通販禁止と比べたら事務が増えるだけでどうってことないのでしょうが。
 来年度以降、地方のブリーダーは、九レプとかぶりくらなどに出展するしかなくなるんでしょうね。出展者が大幅に増えたりして。(注:厳密にいえば、他所からの情報では、販売業者同士の仕入れなどのやり取りは現物確認でなくてもいいとありますけど)。そういう意味では、今年度初のぶりくら出展、いい経験になりました。

平成23年度動物取扱責任者研修会

 雨の熊本城が見渡せる熊本市役所14階です。

 平成23年度動物取扱責任者研修会を受講しました。


 今回も休憩15分を挟んだ二部構成でした。(約3時間の研修会)

 第一部の最初の部分は「動物管理制度の見直しについて」で、動愛法の改正と、検討委員会の中でどんな論点が検討されているのか等が扱われました。
 対面販売・対面説明・現物確認の義務化も法改正のポイントになっており、今後の動向を注目したいと思いました。つまり今私が主力にしているインターネット販売が継続できるのかどうかという点です。
 両生類・魚類販売業者も動物取扱業に追加されるかどうかは、含めるには時期尚早という意見が多いそうです。
 犬猫以外の小動物での説明義務項の緩和は適当でないとして、緩和にならない可能性大です。
 登録制からより厳しい許可制へ? これは現在の登録制が許可制と同レベルの規制となっているので、必要ないのではないかとの意見が多いそうです。


 第一部の二番目の部分は、「動物愛護管理法施行令等の改正について」でした。
 動愛法改正を待たずに早急に対応すべき・対応できる部分があるようで、それが平成24年6月1日より施行されます。
 二点あるようですが、そのうちの一点は、動物取扱業の追加。動物オークション(インターネット上のものではなく、実際に会場を設けて行われるもの)と「老犬・老猫ホーム」と呼ばれる事業者等が動物取扱業に追加されます。
 もう一点は、犬猫の夜間展示の禁止です。夜間とは、午後8時から翌午前8時までのことのようです。


 第一部の三番目の部分は、「熊本市動物の愛護及び管理に関する条例について」でした。


 とっつきにくい分野の話がわかりやすくまとめられて苦心の跡が見られましたが、二字熟語の書きことばをそのまま話されるので、わかりやすい話しことば・表現に置き換えられていたら、もっと良かったかなと思います。一般人にはかなり難しかったです。



 休憩後の第二部は、30年間熊本市で開業しておられる現役獣医師による「感染症と遺伝性関節疾患」と題するお話でした。以前もこの場でお話をしてくださっています。
 私には関係のない犬猫の疾病についてのお話でした。(※人にも感染する病気もあるという意味では関係があるかもしれません)
 とはいえ、話の内容は大変興味深いものでした。早口ですがご自分の経験を交えてテンポよく話していかれます。最初は病気の解説でしたが、最後は手術の仕方にまで話がおよび、非常にマニアックでした。解剖学系の話はとても好きなので、全然眠くならず最後まで楽しめました。


 毎年のことですがかなりの部分が犬猫の話です。これは仕方ないことかもしれません。熊本市内で爬虫類販売で登録しているのは、ホムセンや総合ペットショップを除けば、ほとんどいないからです。それでも私を含めすべての動物取扱責任者に関係ある部分も何がしか含めようという意図が感じられないわけではありません。そういう意味では良心的な研修会かもしれません。


 関係ないと言ってしまえばそれっきり。でもそれで終わらせるのももったいない。


うるう年と動物取扱業登録更新

 うるう年で今年は29日まであります。こんな日に記事を書けるなんて、特に理由はありませんが何か嬉しいです。

 動物取扱業登録の満了日が近づいていましたので、うるう年の2月29日に更新に行ってきました。5年前の登録時から特に変更はなかったので、持って行ったのは動物取扱業登録更新申請書と更新手数料の15,500円のみ。申請書も書き方が分からない欄は空白にして持って行き、動物愛護センターで職員の方に親切に教えてもらいながら埋めていきました。更新手続きは30分ほどで無事完了しました。これで今後5年間、また繁殖したカメをお譲りできます。

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 たぶん譲渡先を探している子犬。ひと際かわいらしさが目立っていました。

 職員の皆さん一同、殺処分ゼロを目指して奮闘していらっしゃると聞いています。