スジコD、お前もか?

 スジコD、お前もか? 2匹連続の卵詰まりの可能性も疑い、不安いっぱいの飼い主。8月12日に産む産む詐欺をしていたニシキハコガメ・スジコD。このお盆の期間、仕事が休みだったのに重苦しい日々を過ごしました。

 あれから数日が経った16日朝、スジコDは土に潜っていました。たいてい夜のうちにこの光景は見るのですが、今回は朝。
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 スジコBも掘ったことがない、飼育場の真ん中寄り付近。たいがいどのニシキハコガメも飼育場の端寄りを掘って産卵します。どのカメもそうでしょうが、以前だれも掘ったことがない場所を好む傾向もあります。今回はその点では未掘の場所ゆえ有望かも。

 それにしても地表に出てきません。昼間はずっとこんな状態でした。

 日が暮れてもこのまんま。

 そして夜も深まった頃飼育場を見ると、スジコDは地表に出ていました。

 持ち上げてみると若干軽くなったような。このままでは後足の付け根を触らせてくれないので、飲水も兼ねて水浴させることにしました。そうすると甲羅に閉じこもっていられないので、たいがい触らせてくれます。すると飲むは飲むは、数分間水を飲み続けました。
 十分飲ませた後足の付け根を探ってみると、果たして卵は体内からなくなっていました。産んだ!
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 それから家族の助けも借りて、懐中電灯で照らしながら夜の卵掘りです。すると飼育場の底付近、最深部から3個の卵を回収できました。甲長の2倍はあるかのような深さの所に産卵します。こんなに深く埋めるのは何故?孵化した仔ガメがはい出してくるのがかなり大変なのではと思うのですが。
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 掘り出した卵はいつものように凹んでいます。全く凹んでいなかったスジコBの摘出卵を触っていたからか、今回は特に卵殻が柔らかいように感じました。大きさとしてはスジコBの卵とあまり変わらないかも。
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 前回の卵は3卵中1個が孵化まで至りましたが、幼体は孵化後餌を全く摂らず死んでいきました。確実な交尾の場面も確認していませんし、今回のがどうなるか疑問もありますが、湿ったミズゴケの中に埋め込んで凹んでいる部分をふくらませる作業を開始。

 そして、今日1卵だけ白濁を確認しました。

ブラックマジック

 今年は大輪が咲きました。 ツバキ“ブラックマジック”です。
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 この品種が出始めの頃からハマりました。赤ではなく、黒の強い紅色です。花弁がその独特の光沢からベルベット(ビロード)風なので、とても豪華に見えます。

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 花が重くて、下を向いて咲いていました。水玉がとても綺麗。花弁の質感・重厚感が少し分かるかも。




 さて、豪華な花の前振りの後は少し生々しい画像です。



 ニシキハコガメ・腹甲傷のスジコDの卵の最後の卵のことです。ちょうど産卵から50日目あたりで卵殻に小さな穴が開き始めました。孵化が始まったと思ったのですが、いっこうに小さな穴が拡大する気配がない。それで人手を貸すことにしました。


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 首のあたりが浮腫んでいます。すでにこと切れていました。


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 まだ大きい卵黄が残っていましたが、もう体は出来上がっている感じ。卵黄の周りを、血管が含まれる薄い膜が覆っています。後ろの方から前方に向かって血管が発達しています。

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 観察してみて、いやあよくできていると感心してしまいました。卵の中の限られたスペースをうまく用いて発生しています。
①背甲の形は円形ではなく、卵殻に沿った楕円形。
②腹甲と背甲の間のわずかな隙間にピッタリと収まる形で足が形成。
③尻尾まで体に沿って無駄なく収納。


 残念ながら死因までは分かりません。ただこうやって最後まで孵化しない時は、♀に産卵経験があまりない時や♂のかかり具合が悪い時に多いように思いますので、今後♀が性成熟すること、♂をうまく掛けることをすると成績が良くなると思われます。

 うちに来た時は全く卵を持っていませんでした。それでも結果的に持ち腹個体であるかのように産卵まで至りました。残念なことに3個中2個が孵化に至りませんでしたが、今後に大いに期待出来る結果でした。(なんとか孵化した1個体を育て上げたいですが、個体の力が関係してきますので、どうなることやら)。

 あの関西のショップにいた他のニシキハコたちは今頃どうなっているんでしょう?またオークションで売られていた個体たちも元は同じようなのですが、そちらはどうでしょうか?

出てきました

 早々と卵殻を割っていたスジコDの仔が、ついに出てきました。

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 背甲がこんもりドーム状で、ウルウルした大きな眼と相まって、めちゃくちゃかわいいです。

 この仔の父は我が家にいる♂個体ではないので、別の血を引いています。

 複雑なパターンの模様が今後どうなるか楽しみでもあります。

ピンクダリア

 今年もこの花の時期が到来しました。ツバキ“ピンクダリア”です。椿離れした鮮やかな花がなんともいえません。
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 さて、スジコDの卵のうち、成長不良だった卵がありましたが、中身を観察してみました。




 綺麗な花は前振り。このあとに【注意!】少々グロテスクな画像が続きます。





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 順調に成長しているように見えます。目の存在も分かります。しかし、この卵、産卵後44日経っています。それで胚がまだこの大きさ。小さすぎです。
 もともと他の卵と比較して成長が極端に遅いなと思っていました。それでもなんとか生きていました。しかし、撮影時点では全く動きがありませんでしたし、卵は大きく凹んできていました。

 切開してみると…
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 小さなハサミを主に使って一連の作業を進めましたが、不思議とほとんど腐臭はありませんでした。

 やはり成長していませんでした。卵黄はこんなにたくさん残っています。

 ↑の画像は胚の背中側から見たもの。この胚を卵黄から剥がします。

 当然ながら腹側は卵黄と結ばれていました。それを切って卵黄と胚を分離します。


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 体長わずか15ミリほど。しっかりと四肢が形成されていました。

 また背中がこんもりと盛り上がっています。甲羅形成の途上だったのか?
 

 これを表裏ひっくり返します。腹側から見ると…
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 頭部の黒点は眼だと思うのですが、それとつながっている角のような黒い部分は何でしょう? 脳? その下は鼻や口? 

 詳しくは分かりませんが、体の各パーツができていく様子は不思議としかいいようがありません。細胞が体の適切な部分で適切な機能をもつよう分化し、いらない部分は適切な時期と場所でアポトーシスし、きちんと機能する器官ができあがるのは、当り前のように身の回りで起きていますが、まさに奇跡です。

卵に変化あり

 先日春分の日、残念な出来事として紹介したニシキハコガメの卵。昨年導入直後腹甲に大きな傷を発見したスジコDが突然産んだ卵のうちの1個です。

 報告後の翌日22日、いきなりカビが生え始めました。やはりダメでした。
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 他の卵は?早くももう2個のうち1個だけ孵化し始めました。45日目です。早すぎでしょう。
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